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商標に5年登録というものはありますか?

商標権に5年登録というものはありません。
ただし、もしもどこかで「5年登録」といった言葉を見聞きしたことがあるようでしたら、インターネット上での誤解を招く広告宣伝等である可能性があります。

真実は下記の通りですので、法令の通りにご説明いたします。

商標法では、
「(存続期間)
 第十九条 商標権の存続期間は、設定の登録の日から十年をもつて終了する。
 2 商標権の存続期間は、商標権者の更新登録の申請により更新することができる。」
と明確に定められています。
商標権は、10年間で、10年ごとに希望すれば更新が何度でもできる権利です。
更新をしなければ期間満了とともに権利は消滅します。

最初に特許庁に出願をし、登録査定が来た時には、
「(登録料の納付期限)
 第四十一条 前条第一項の規定による登録料は、商標登録をすべき旨の査定又は審決の謄本の送達があつた日から三十日以内に納付しなければならない。」
として、ここで最初の10年間の登録料を支払います。

登録料は、どこの弁理士事務所に依頼をしても、また自分で出願をしても当然に同じです。
「(登録料)
 第四十条 商標権の設定の登録を受ける者は、登録料として、一件ごとに、二万八千二百円に区分(指定商品又は指定役務が属する第六条第二項の政令で定める商品及び役務の区分をいう。以下同じ。)の数を乗じて得た額を納付しなければならない。

分割納付について

ただし、10年間の商標権の登録料を、5年ごとに分割して納付することが認められています。

(登録料の分割納付)
第四十一条の二 商標権の設定の登録を受ける者は、第四十条第一項の規定にかかわらず、登録料を分割して納付することができる。この場合においては、商標登録をすべき旨の査定又は審決の謄本の送達があつた日から三十日以内に、一件ごとに、一万六千四百円に区分の数を乗じて得た額を納付するとともに、商標権の存続期間の満了前五年までに、一件ごとに、一万六千四百円に区分の数を乗じて得た額を納付しなければならない。

つまり、原則は10年間の登録料が28200円となります。

しかし5年ごと2回の分割納付をする場合には、最初の5年間が16400円、後の5年間が16400円、合計32800円となります。

このことを、きちんと説明している弁理士の広告であればよいのですが、10年間の登録料についてごく小さく書いているものや、ひどいものではまったく触れられていないケース、さらに登録料が割増になることの説明もないケースがあります。
また、特許庁に収める登録料以外に、弁理士が納付手続きを行う納付手数料(事務所により異なるが1万円前後が多い)が、10年間であれば1回ですむところ、分割納付では2回かかります。
きちんとこのような説明を受けないで分割納付をした場合には、費用が割増+弁理士手数料1回分増しの5年ローン2回払いとなるような話です。
ただし、当初の資力が少ない場合や、5年間も使わない商標であるなど、分割納付を積極的に利用してもいいケースもありますので、このことは誤解のないようにしたいと思います。

もしも商標登録費用を安く見せかけるための不当な表示があったとしたら、カラクリはこうです。
1区分で計算し、弁理士手数料にかかる消費税は無視します。なお特定の事務所ではなく、仮定の料金表です。

弁理士手数料 30000円 45000円
登録料 16400円(5年) 28200円(10年)
合計 46400円 ←激安? 73200円
弁理士手数料 10000円
登録料 16400円(5年)
本当の合計 66400円 73200円

「5年登録」を当然の前提として料金表を作れば、一見激安価格に見えますが、なんのことはない、トータルでは大した差ではなくなります。

更新登録についても同じです。

「(登録料)
 第四十一条 
 2 商標権の存続期間の更新登録の申請をする者は、登録料として、一件ごとに、三万八千八百円に区分の数を乗じて得た額を納付しなければならない。」

登録料は10年間で38800円です。

(登録料の分割納付)
第四十一条の二  商標権の存続期間の更新登録の申請をする者は、第四十条第二項の規定にかかわらず、登録料を分割して納付することができる。この場合においては、更新登録の申請と同時に、一件ごとに、二万二千六百円に区分の数を乗じて得た額を納付するとともに、商標権の存続期間の満了前五年までに、一件ごとに、二万二千六百円に区分の数を乗じて得た額を納付しなければならない

5年ごとの分割納付の場合には22600円を、5年ごとに2回納付するため、45200円となります。通常は弁理士の手数料も2回かかります。