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2019年11月:商標登録事務所通信-商標登録.com(TM)


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当サイトのリニューアル
商標法施行規則、類似商品・役務審査基準の改正と、第29類・第30類の菓子についての注意点
地域ブランドの事例に学ぶ商標マーケティング
「類似商品・役務審査基準〔国際分類第11-2020版対応〕について
商標審査基準(店舗の外観・内装)の改訂

当サイトのリニューアル -2019年11月30日

2019年11月から、当サイトのリニューアルを行いました。
今回のリニューアルは、主としてユーザーの使い勝手を考えての表示、デザインの観点からの変更となります。

従来より当サイトでは、スマートフォンに対応したレスポンシブデザインを採用してはいましたが、バナー画像などの幅を800ピクセルとしてページ全体をデザインしていたため、サイズに制約される面がありました。

閲覧する機器の画面サイズが800ピクセルという中途半端なサイズを超えるかどうかで、2つのスタイルシートのどちらを適用するか、という方法で対応しておりました。

今回はその制約を取り払い、スタイルシートは1つにし、閲覧する機器はスマートフォン、タブレット、端末、パソコンの3つのサイズに対応した表示方法としました。

2019113001.jpg
 パソコン用表示


2019113002.jpg
 タブレット端末用表示


2019113003.jpg
 スマートフォン用表示


また、トップページ及びサイトマップにより、サイト全体の構成をわかりやすく整理しました、
これに関連して、サイト内のフォルダ構造の統廃合を一部行いました。

具体的には、

総合案内 https://shohyo-toroku.com/
無料相談 https://shohyo-toroku.com/
商標登録する https://shohyo-toroku.com/registration/
検索調査する https://shohyo-toroku.com/search/
BLOG https://shohyo-toroku.com/blog/

ここまでは従来通りですが、従来あった「トピックス」「商標の制作」のフォルダを廃止しました。

また、地域ブランドの紹介をしていた
登録事例  https://shohyo-toroku.com/trademark/
に、従来はトピックスにあった新しいタイプの商標と、商標の制作のロゴ、キャラクター等を移転しました。

Q&A・サポート https://shohyo-toroku.com/support/
のフォルダを新設し、従来はトピックスにあった小売商標やECサイトの商標等を移転し、さらにQ&Aや用語辞典を他のフォルダから移転しました。

細かい部分については今後も改良を加えてまいります。

商標法施行規則、類似商品・役務審査基準の改正と、第29類・第30類の菓子についての注意点 -2019年11月23日

2019年11月21日に、商標法施行規則等の一部を改正する省令(令和元年11月21日経済産業省令第42号)により、商標法施行規則が改正されました。

この別表に、第1類から第45類までのそれぞれの区分に属する商品・役務が掲載されています。
今回の改正により、一部の商品・役務の記載が変更になりました。

改正された内容は、2020年1月1日以降の商標登録出願に適用されます。
細かい改正ではありますが、お間違いのないようにご注意ください。
特に和菓子などについては要注意となっております。

類似商品・役務審査基準〔国際分類第11-2020版対応〕の公表

これにあわせ、特許庁では、類似商品・役務審査基準〔国際分類第11-2020版対応〕を公表しました。
「類似商品・役務審査基準」は、類似関係にあると推定する商品・役務を明確化し、商標検索や審査に役立てるため、統一的基準として公表しているものです。


類似商品・役務審査基準 一括ダウンロード(PDF:3,898KB)

区分

各区分の代表的な商品・役務(PDF:530KB)

主な改訂点

(1)国際分類及び省令別表の改正に即した改訂例
<類移行> 第30類 「いり豆」 → 第29類
<表示変更> 第30類 「菓子」 → 「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料と
するものを除く。)」
<削除> 第28類 「昆虫採集用具」

(2)表示の明確化、商取引の実情の変化等に伴う見直し例
<追加> 第9類 「スマートフォン用カバー」
<追加> 第41類 「インターネットを利用して行う映像の提供」
<表示変更> 第20類 「靴保護金具(金属製のものを除く。)」
→「靴保護具(金属製のもの除く。)」

意見募集の結果

今回の改正に先だって、特許庁では一般から広く改正内容についての意見を募集していました。
意見の結果からは、「菓子」、特に和菓子について反対あるいは懸念の声が多く寄せられました。
従来は第30類の菓子の1区分でよかったものが、第29類と第30類の2区分に分かれてしまうことのほか、どちらに属するのか不明確な点に意見が集中しています。

意見の概要を見ると、

「第29類『菓子(果物、野菜、豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)』と第30類『菓子(果物、野菜、豆類またはナッツを主原料とするものを除く。)』の表記について

 上記の日本語表記からは、『果物、野菜、豆類またはナッツ』を主原料とするものの原材料の加工がなされており素材そのままとはいえない状態となっている商品が第29類と第30類のどちらの区分に属するのかが明確ではありません。また、『類似商品・役務審査基準改定案』によると、第30類『菓子(果物、野菜、豆類又はナッツを主原料とするものを除く。)』の下位概念として『(1)和菓子』が掲載されていますが、第29類『菓子(果物、野菜、豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)』の下位概念として掲載されている『甘納豆』もわが国では『和菓子』と認識されている実情があります。」

「指定商品『菓子』が第29類と第30類に分かれ、『菓子(果物、野菜、豆類又はナッツを主原料とするもの)』は第29類へ移行くするとの変更案について、『・・・・・を主原料とする』とは何であるのか、具体的事例を示しつつ明確な基準を示して頂きたい。」

このような懸念を、私はもっともだと思います。
現実にどちらの区分か判断が難しい菓子はありうるし、特に創作菓子などには判断の難しいものが出てきても不思議ではありません。
しかし特許庁の回答を見れば、ニース専?家委員会第28回会合において、第29類の類別表(注釈付き)が修正され、果物、野菜、豆類又はナッツを主原料とする商品が第29類に帰属することが明確化されたことからすれば、国際的調和の観点から、日本だけ例外にはできないということもわかります。

基本的な考え方については、特許庁が下記のように整理して示していますが、それでもなお、
現実にどちらの区分か判断が難しい菓子はありうると思います。

(1)第29類に分類される商品の考え方
「国際分類表の類別表の第29類には、『この類には、特に、次の商品を含む』として、『肉、魚、果物又は野菜を主原料とする商品』及び『加工済みの食用の豆類及びナッツ』の記載がありますから、これまで第30類『菓子』として取り扱ってきた商品のうち、主として、果物、野菜、豆類又はナッツを主たる材料とし、それらの根本的な性質を変えない程度の煎る、煮る、焼く、揚げる等の加工及び調味をしてなる商品が、第29類の『菓子(果物、野菜、豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)』に該当します。」

例:
「加熱した石で蒸し焼きにし甘味をつけた栗の実」である「甘栗」
「アズキ・キントキ・インゲンなどの豆類をゆでて糖蜜で煮つめ、汁気をよく切って砂糖をまぶした菓子」である「甘納豆」
「じゃがいも等の野菜等をチップ状等の形に成型したうえで加工及び調味をしてなる商品」

(2)第30類に分類される商品の考え方
「一方、類別表の第30類には、『穀粉及び穀物からなる加工品』及び『パン、ペストリー及びコンフェクショナリー』、『チョコレート』、『アイスクリーム、シャーベット及びその他の氷菓』の記載がありますから、今般の改訂により第29類に移?された商品の性質に該当しない商品は、これまでどおり第30類に分類されます。」


米粉やうるち米、もち米を主原料とする「せんべい」
穀物としてのトウモロコシを主原料とするスナック菓子である「ポップコーン」

「『アイスクリーム』や『あめ』、『クッキー』、『チョコレート』、『ドーナツ』、『パイ』等のように、「ペストリー及びコンフェクショナリー』又は『チョコレート』、『アイスクリーム、シャーベット及びその他の氷菓』に該当する商品は、その商品を構成する原材料の中で果物やナッツ等が最も大きな割合を占めてなる場合であっても、これまでどおり第30類に分類されます。」

「なお、主たる原材料の加工の度合いが極めて高い等により、その根本的な性質が変わっている商品については、もはや上記第29類に含まれる商品の性質には該当しなくなっているため、第30類に分類されます。」

例:
「ようかん」
「チョコレートで覆われたナッツ菓子」

地域ブランドの事例に学ぶ商標マーケティング -2019年11月04日

SNS等のツールを使ったマーケティングが重視される中、商品やブランドのストーリーを生かした宣伝手法があらためて注目されています。

実は、ストーリーを語るマーケティングの手法は、インターネット以前から、ごく普通に行われてきたんですね。
たとえば、寺社の門前に軒を連ねる数百年の伝統の和菓子も、娯楽を兼ねて各地から参拝に訪れる庶民たちが、口々にその美味しさを語り継いできた結果だったりします。
今では、全国各地域の特色を生かした道の駅が、そうした役割を担っているようにも見えます。

地域ブランドはストーリーテリング・マーケティングの事例の宝庫

ストーリーを語るマーケティングの手法は、なにも地方の名産品だけに活用されるものではありません。しかし、地域のブランド事例には参考になるものが多く、学べる点が多いのです。

そもそも地域ブランドとは、広くは各地の名産・特産のブランドのことですが、特許庁による狭い意味合いでは、地域団体商標のことをいいます。
地域団体商標とは、たとえば「夕張メロン」のように、地名+商品の一般名称・や慣用名称など、普通なら商標登録が認められない名称であっても、その地域の農協や商工会その他の団体がメンバーに使用を許可し、一定地域で周知となっている等の条件をクリアした場合に、登録が認められる制度です。

事例1・小豆島オリーブオイル

「小豆島オリーブオイル」は小豆島オリーブ協会の商標で、40近いオリーブ生産者が小型採油機を導入し、搾油した製品です。品種、気象条件、収穫時期などにより味や香りが変わるデリケートなオリーブを、農家が個別に採油機を導入し、創意工夫を重ねることで、100年以上の栽培の歴史を誇る小豆島から、世界的品質のブランドを生み出すまでになりました。
国内外の品評会への出品、受賞製品のPRや著名レストランでの提供、各生産者が競っての商品開発、収穫体験などのイベント開催。さらにはオリーブ牛、オリーブ豚、化粧品への展開など、異業種、他地域をも巻き込んだ活動により、日本のオリーブ生産全体が底上げされるまでになりました。
2019年に入り、初のオリーブオイルの全国サミットや品評会が次々と開催され、国産オリーブオイルが国際的にも高評価を得るまでになっています。

事例2・能登丼

「能登丼」は、能登丼事業協同組合の商標であり、奥能登地域の60以上の飲食店が提供する、ご当地丼です。
能登丼の定義はゆるやかで、奥能登産のコシヒカリと水、地場でとれた旬の魚介類や肉・野菜・伝統保存食を使用したものです。
各店舗を巡っても一つとして同じ能登丼はありません。
しかも「奥能登地域内で調理し、提供する」ことが能登丼を名乗る条件であるため、必然的に、能登丼を味わうためには奥能登に足を運ばなくてはなりません。
毎年、能登丼のパンフレットで各店のメニューを紹介し、全国丼サミットでのPR、北陸新幹線の開業に合わせたメディア展開、航空会社とのタイアップキャンペーンなどを通じて、知名度を向上させてきました。
能登丼としての歴史は2007年頃からと古くはないものの、伝統的な食文化に裏付けられたものでもあります。

事例から学ぶには

地域ブランドは、地域をあげてブランドの名称を使っている、しかも宣伝や販売をした結果、既に有名になっているものであるため、ストーリーを語るマーケティング事例の宝庫であるというわけです。その取り組みを、毎年、特許庁はまとめて紹介しています。
たくさんの事例から学べることも多く、何かしらのヒントを得られると思います。

■参考サイト
地域団体商標案件紹介(特許庁)
地域団体商標ガイドブック2019


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