図形等商標検索(特許情報プラットフォーム J-Plat-Pat)
類似のロゴなどの図形商標を検索するために、図形のパターンを指定して調査を行います。
一つのロゴが、いくつかの図形要素(ウィーン図形分類)のいずれにもあてはまる場合があります。
ロゴなどの図形商標が、どのような図形要素から構成されていて、どの図形分類のコードで検索するか、その判断はとても難しいものです。
検索漏れがあるといけないので、何通りかの方法を考え、検索を行います。
類似商標かどうかは、指定商品・指定役務との関係で
図形商標検索で、同一商標または類似商標であるかどうかは、具体的な指定商品・指定役務との関係で考えます。
指定商品どうしが同一か類似であれば、商標が同一・類似のときに、同一・類似商標となります。
指定商品と指定役務が類似であっても、商標が同一・類似のときに、同一・類似商標となります。
指定商品・指定役務が類似しないものであるときは、商標が同一・類似であっても、商標は類似とはなりません。
区分が同じであっても、指定商品・指定役務が類似しないものであることもあります。
区分が違っても、指定商品・指定役務が類似であることもありえます。
区分 / 指定商品・指定役務(商標登録する)
商品・役務名検索(検索調査する)
図形等分類表の調査
「図形等分類表」で、ウィーン図形分類を調べる
特許情報プラットフォーム(J-Plat-Pat)にアクセス。
「商標」のメニューの中から、「図形等分類表」を選びます。
標章の図形要素を細分化したウイーン分類表では、様々な図形要素が、大分類、中分類、小分類に分類されていて、3連の数字である図形分類がそれぞれに付与されていることがわかります。
たとえば、「山のある風景のロゴの検索で、その図形に含まれる3本の木が配置されている」図形要素を調べます。
ウィーン図形分類は、
A5.1.7(三本の高木又は低木)
*6.1.2(山、山の風景)
であることがわかりました。
図形等商標の検索の方法(J-Plat-Pat)
特許情報プラットフォーム(J-Plat-Pat)にアクセス。
「商標検索」を選択
「商標」のメニューの中から、「商標検索」を選びます。
図形等分類を入力
図形分類の入力
図形分類は、調査をする図形要素のキーワードです。
一つの図形商標には、いくつかの図形要素が含まれていることもあるので、複数の図形分類を入力することができます。
図形等分類の入力例
図形等商標検索の検索画面です。
図形商標の検索のためには、「図形等分類表」を調べなければなりません。
先ほどの図形等分類表の調査の例では、
「A5.1.7」(三本の高木又は低木)
and
「*6.1.2」(山、山の風景)
でした。
この例では「5.1.7 6.1.2」と入力します。
図形等分類の入力の注意点
(1)半角数字で、最初の記号(A,*)があるときはこれを除いて入力します。
(2)図形が何通りもの解釈ができるときは、様々な図形分類で何度も検索する必要がある場合があります。
区分・類似群コードを入力
検索対象とする業務(区分・類似群コード)を入力します
区分と、類似群コードとは、少なくともいずれかを指定します。
類似群コードは、「類似商品・役務審査基準」によって調べて指定します。
区分・類似群コード入力の注意点:
(1)商標登録は、第○類という区分を指定して登録します。
しかし、区分が異なっても、類似の指定商品・指定役務とされている場合があります。類似群コードが同じであれば、類似商品・役務です。
(2)区分、類似群コードはどちらか一方を必ず入力してください(両方入力も可能)。
類似商品・役務審査基準で確認することができます。
検索を行います
検索ボタンを押すと検索が行われ、検索結果の件数が確認できます。ここでは試しに、上記の例の図形等分類を「5.1.7 6.1.2」として、区分を「29 30」として検索してみます。
一覧表示で確認します
「一覧表示」をクリックすると、検索結果の一覧が確認できます。
商標情報の詳細を確認します
類似のロゴ商標、図形商標があったときは、図形をクリックすると、検索結果のそれぞれの商標の詳細情報が確認できます。