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「森永ミルクキャラメル」のパッケージとエンゼルマークの変遷 -2026年02月13日
「登録商標」という言葉を初めて見聞きしたのはいつだったか、さすがに覚えているわけがありません。
しかし「登録商標」を初めて目にしたのが、「森永ミルクキャラメル」の箱にある文字だという人も多いのではないでしょうか?
あるいは「ボンタンアメ」の箱という人もいるかもしれません。
「森永ミルクキャラメル」のパッケージの登録商標
森永製菓株式会社のコーポレートシンボルであるエンゼルマークと、その周辺に「登録商標」の文字が印刷された「ミルクキャラメル」は、1913年(大正2年)に発売されました。
しかし同社がキャラメルを最初に販売したのは、創業時の1899年(明治32年)です。
その当時はバラ売り、量り売りでした。
創業者・森永太一郎氏がアメリカから帰国し、前身である「森永西洋菓子製造所」を設立したのが、1899年。
わずか2坪の工場で西洋菓子を作り始め、1908年(明治41年)にはブリキ缶入りのキャラメルが発売されました。
商品名が「ミルクキャラメル」となったのは1913年のことで、ポケット用紙サック入りの現在の形の箱になったのが1914年(大正3年)。20粒入りで価格は10銭でした。
「ミルクキャラメル」のパッケージは、1917年に商標登録され、2026年現在も存続しています。
現在は7ケタの登録番号もまだ5ケタです。

登録第89075号
登録日:大正6(1917)年 11月 6日
出願番号:商願大06-64473
出願日:大正6(1917)年 7月 24日
商標:登録\商標 森永ミルクキャラメル 滋養豊富 風味絶佳
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 キャラメル
また、「ミルクキャラメル」のパッケージを展開した商標も、1930年(昭和5年)に登録され、現在も存続しています。

登録第2192181号
登録日:昭和5(1930)年 10月 6日
出願番号:商願昭04-22463
出願日:昭和4(1929)年 12月 21日
商標:登録\商標 森永ミルクキャラメル 滋養豊富 風味絶佳
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 ミルクキャラメル
パッケージ側面の「ルメラャキクルミ永森」の文字は、現在では「森永ミルクキャラメル」の表記になっています。
しかし細部に変更が見られるとはいえ、現在もパッケージデザインの基本はそのまま継承されているのです。

登録第5792372号
登録日:平成27(2015)年 9月 11日
出願番号:商願2015-73214
出願日:平成27(2015)年 7月 30日
商標:登録\商標 森永ミルクキャラメル 滋養豊富 風味絶佳
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 ミルクキャラメル
森永製菓のエンゼルマークの変遷
森永製菓株式会社のウェブサイトで社史をみてみますと、
「1905 明治38年 『おいしく たのしく すこやかに』のシンボル、エンゼルマークを商標登録。」
とあります。
しかしこの商標登録は現存していないようです。
調べられる限りでもっとも古いエンゼルマークの登録は、1906年(大正6年)にされています。

登録第88200号
登録日:大正6(1917)年 9月 21日
出願番号:商願大06-65799
出願日:大正6(1917)年 8月 27日
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 茶,コーヒー,チョコレート飲料,コーヒー入り角砂糖
第32類 紅茶シロップ,コーヒーシロップ

登録第89076号
登録日:大正6(1917)年 11月 6日
出願番号:商願大06-65802
出願日:大正6(1917)年 8月 27日
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 和菓子(甘栗・甘酒・氷砂糖・みつまめ・ゆであずきを除く。),パン
エンゼルマークの由来
森永製菓のウェブサイトの説明によれば、現在のエンゼルマークのデザインは7代目。
創業者の森永太一郎氏が当時よく作っていたマシュマロが、「エンゼルフード」と呼ばれることにヒントを得て考えられたということです。
またマシュマロは、同社の「エンゼルパイ」などに活かされています。
エンゼルマークは、森永製菓のシンボルとして少しずつ姿を変え、現在も使われています。

森永製菓 https://www.morinaga.co.jp/company/about/history.html
エンゼルマークの変遷を見ると、初代のデザインと、現在の7代目のデザインが大きく異なるものとなっています。
途中の2代目から6代目までは、エンゼルの周囲の円の有無や、文字の違い、細部の表情に違いがみられるものの、基本的な絵柄はほぼ同じです。
どのエンゼルマークにも、「登録商標」「TRADEMARK」「REGISTERED TRADEMARK」などの表記が見られます。
現代では®のマークを商標に付すことが多く、古い時代の商標には「登録商標」などの表記が多いように見受けられます。

登録第4376635号
登録日:昭和28(1953)年 12月 28日
出願番号:商願昭26-10047
出願日:昭和26(1951)年 5月 11日
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 菓子及びパン,粉末あめ,水あめ(菓子),もち

森永製菓ファンサイト「エンゼルPLUS」
森永製菓ファンサイト「エンゼルPLUS」には、
森永製菓にとってエンゼルが象徴的な存在となるなかで、マークとは別にパッケージや広告などに登場するエンゼルキャラクターも誕生しました。記録上分かるものだと、初めて登場したのは1949年で、それ以来、現在までにさまざまなエンゼルキャラクターが登場してきました。
とあります。
代表的なエンゼルキャラクターも商標登録されていました。

登録第2663628号
登録日:平成6(1994)年 5月 31日
出願番号:商願平04-40372
出願日:平成4(1992)年 3月 27日
商標:エンゼル(図)
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 菓子及びパン
森永製菓の現在のエンゼルマークのコーポレートブランドロゴ

登録第4133627号
登録日:平成10(1998)年 4月 10日
出願番号:商願平08-1339
出願日:平成8(1996)年 1月 12日
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 茶,コーヒー及びココア,氷,菓子及びパン,ウースターソース,ケチャップソース,しょうゆ,食酢,酢の素,そばつゆ,ドレッシング,ホワイトソース,マヨネーズソース,焼肉のたれ,角砂糖,果糖,氷砂糖,砂糖,麦芽糖,はちみつ,ぶどう糖,粉末あめ,水あめ,化学調味料,香辛料,穀物の加工品,サンドイッチ,すし,ピザ,べんとう,ミートパイ,ラビオリ,即席菓子のもと,酒かす
現在も使用されている森永製菓のエンゼルマークは、デザインも現代風のものとなり、1986年に誕生しました。

登録第2125472号
登録日:平成1(1989)年 3月 27日
出願番号:商願昭61-18664
出願日:昭和61(1986)年 2月 26日
権利者:森永製菓株式会社
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 菓子及びパン

「森永ミルクキャラメル」ブランドサイト https://www.morinaga.co.jp/caramel/
「森永ミルクキャラメル」ブランドサイトでは、歴史年表や広告ギャラリーほか、エピソードなどのコンテンツを見ることができます。

