指定商品・指定役務の区分
商標の区分とは、商標登録出願をするときに、商標を使用する業務(指定商品・指定役務)ごとに分類された45の区分を指定するものです(商標法第6条第1項)。
区分は、権利範囲を決定する重要なもので、1つまたは複数の区分を指定することができます。いくつの区分を指定するかにより、商標登録の費用も変わります。
商標登録出願の区分
商標登録出願は、商標の使用をする一または二以上の商品または役務を指定して、政令で定める商品及び役務の区分に従ってしなければなりません(商標法第6条第2項)。
商品及び役務の区分は、商品または役務の類似の範囲を定めるものではありませんので、注意が必要です(商標法第6条第3項)。
区分が同じでも類似ではない商品・役務がある一方で、区分が違っても類似する商品・役務がある場合もあります。
ニース協定に基づく国際分類
商標登録の指定商品・指定役務の区分は、国際的に共通な分類(国際分類)を採用することを目的に締結された「標章の登録のための商品及びサービスの国際分類に関するニース協定」に基づいて決められています。
ニース協定は、加盟国が各国共通の国際分類を採用することを目的に、パリ条約第19条の特別取極として、1957年にニースで締結され、1961年4月8日に発効した条約です。
加盟国に国際分類の採用を義務付けており、国際分類の類別表、商品及びサービスのアルファベット順一覧表が定められています。
商標法施行規則(2026年1月1日施行最新版)・区分を定める省令別表
今般、省令別表の改正(商標法施行規則の一部を改正する省令(令和7年12月12日経済産業省令第79号))が行われました。
ニース協定の「商品・サービス国際分類表」にしたがい、商標登録出願の区分が省令別表で規定されています。
商標法施行規則 特許庁
類似商品・役務審査基準
特許庁では、類似関係にあると推定する商品・役務をグルーピングし、各グループに検索のための類似群コードを付与した「類似商品・役務審査基準」を作成し、公表しています。
「類似商品・役務審査基準」は、指定商品・指定役務の類似関係を審査するにあたり、審査官の統一的基準として使用されているものです。
「類似商品・役務審査基準」では、代表的な商品・役務と、それらに含まれる商品・役務、それぞれの類似群コードが規定されています。
類似群コードとは
互いに類似する商品・役務であると推定されるものを「類似する商品・役務」として、ひとまとまりのグループに分類したものが類似群です。
「類似する商品群」には、類似群コードと呼ばれる5桁のコードが付けられており、商標調査や特許庁での審査に用いられます。
同じ類似群コードが付された商品・役務は相互に類似するものです。
2026年1月1日以降の商標登録出願に適用される商品・役務
類似商品・役務審査基準〔国際分類第13-2026版対応〕 特許庁
類似商品・役務審査基準 一括ダウンロード(PDF:5,468KB) 特許庁
各類に属する商品及び役務の概要(PDF:521KB)2026年 特許庁
商標の区分をわかりやすく簡単に、動画で解説
商標の区分一覧
下記の指定役務リストは、国際分類第13-2026版対応の類似商品・役務審査基準に基づくものです。
| 商品の区分 | |||
|---|---|---|---|
| 第1類 | 化学品等 | 第2類 | 塗料,インキ等 |
| 第3類 | 漂白剤,せっけん,化粧品等 | 第4類 | 潤滑剤,燃料,工業油等 |
| 第5類 | 薬剤,包帯,歯科用材料等 | 第6類 | 金属・非鉄金属各種製品等 |
| 第7類 | 各種加工機械器具等 | 第8類 | 各種工具 |
| 第9類 | 理化学・電気製品,電子計算機,眼鏡等 | 第10類 | 医療用器具,美容器具等 |
| 第11類 | 浴室,暖冷房・浄水装置等 | 第12類 | 自動車、船舶,航空機,鉄道等 |
| 第13類 | 銃砲,銃砲弾,火薬等 | 第14類 | 貴金属,貴金属製品,時計等 |
| 第15類 | 楽器等 | 第16類 | 紙・文房具,印刷物,写真等 |
| 第17類 | 化学繊維糸,プラスチック製品,ゴム等 | 第18類 | かばん,傘,つえ等 |
| 第19類 | 建築用材料 | 第20類 | 家具,寝具,包装用容器等 |
| 第21類 | ガラス・陶磁製品,台所・日用品等 | 第22類 | 原料繊維,編みひも,網類等 |
| 第23類 | 糸 | 第24類 | 織物,布製品,布団,毛布等 |
| 第25類 | 被服,履物,運動用衣服・靴等 | 第26類 | 針類,裁縫用具,ボタン等 |
| 第27類 | 畳類,人工芝,敷物等 | 第28類 | おもちゃ,ゲーム,運動用具等 |
| 第29類 | 肉・魚・野菜食品,加工食品等 | 第30類 | 茶,コーヒー,菓子・パン,加工食品 |
| 第31類 | 食用魚介類,海藻類,野菜,花等 | 第32類 | ビール,清涼・果実飲料等 |
| 第33類 | 日本酒,洋酒,果実酒等 | 第34類 | たばこ,喫煙用具等 |
| 役務の区分 | |||
| 第35類 | 広告,経営診断,職業紹介,小売等役務等 | 第36類 | 金融,保険、不動産の売買,信用調査等 |
| 第37類 | 建設工事,各種の修理・保守・清掃等 | 第38類 | 電気通信,放送事業、通信事業 |
| 第39類 | 輸送,旅行業,ガス・電気・水道,駐車場等 | 第40類 | 加工業,写真・製本・印刷,廃棄物処理等 |
| 第41類 | 教育,映画・音楽・スポーツ・娯楽,翻訳等 | 第42類 | 各種設計・研究・情報処理等 |
| 第43類 | 宿泊施設・飲食物の提供,養護等 | 第44類 | 美容,理容,あん摩,医業等 |
| 第45類 | 結婚紹介,葬儀,警備、法律等 | 備 考 | 商標法施行規則・備考類似・注意点 |

