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ECサイトの商標規約-商標登録ドットコム™

amazonマーケット・プレイスの商標

ECサイトにおいては、商標や著作権、模倣品、並行輸入品、その他に関しての規約が定められているケースが多く、特に出品者、販売者、広告出稿者においては注意が必要です。

特に法律通りの規約ではなく、商標法とは異なる独自の規約が採用されているものもあり、amazonマーケット・プレイスの商標に関する規定では、商標の「使用」の定義が独自のものであったり、「ノーブランド品」などの一般常識では理解しにくい用語の例が見られます。

サイトで販売するために出品したユーザーに対し、商標権侵害であるという内容の通知が届くことや、逆に販売を有利に進めるために商標登録する方法の活用などがされており、一方運営者側のamazonでは規約を改正したりといったことが行われています。
※規約は変更になることがありますので、必ず最新の規約をご確認ください。

Amazon知的財産権ポリシー 外部サイトへ

「Amazonは、購入者に世界中で最も幅広い種類の商品を提供し、すばらしい購買体験をしていただけるよう取り組んでいます。Amazonでは、ブランドやその他の権利所有者の知的財産権を侵害する出品を禁止しています。」
とされています。

商標調査の必要性

「出品者 の知的財産権または他人の知的財産権に関する質問については、法律専門家に相談してください。」

4.商標を使用するには常に商標権者の許可が必要ですか?

商標権者ではないということのみをもって、別の企業の商品を出品できないとは限りません。通常、商品詳細ページの作成における商標権の無権限使用は、商品の出所に関して混乱を招く可能性が高い場合にのみ侵害にあたります。」

5.出品者として、第三者の商標を使用できるのはどのような場合ですか?

出品者は通常、次の場合に第三者の商標を使用することができます。
正規品を出品する場合、出品者は商標登録名を使用して、それらの商品を出品できます。
商標登録された単語を通常の辞書にある意味で使用する場合 。
商品が商標登録された商品と互換性のある旨を事実どおり記述する場合。」

6.Amazonで出品する際に、商標法に違反していないことをどのように確認できますか?

出品している商品や出品情報の内容が、商標権を侵害していないことを確実にすることは重要です。さもないと、出品権限が停止になり、法的結果に直面する可能性があります。」

amazonの規約に限らず、商標法で侵害とされている行為を行えば、商標権侵害となりますが、アカウントの停止などの制限を受けると甚大な影響を受けるおそれがありますので、適切な商標調査を行うことが必要になります。

ブランド商品登録と、商標登録

amazonでは同じ商品は、複数の出品者(販売者)が販売するものについても同じ1つのカタログでまとめられるという仕様になっており、カタログがないものは商品登録が必要になります。

登録するための3つのステップ 外部サイトへ

「資格要件の確認
ブランドには、文字または図形の有効な商標(登録保留中または登録済み)が必要です。
Amazonブランド登録の対象となるには、ブランドに登録を希望する国ごとの有効な登録商標が必要になります。またはAmazon IP Acceleratorを通じ出願中の商標の申請が必要になります。ブランド登録は、一部の商標登録機関で、商標登録を申請中のブランドも受け付けています(国別の要件項目を参照)。ブランドの登録商標は、文字商標(テキスト商標)か、語句、文字、または数字を含む図形商標(画像商標)でなければなりません。どの国で商標を登録するかにもよりますが、対象となる登録商標には、その国の商標登録機関に従って、複数の商標分類を指定できます。現在Amazonが登録を受け付けている登録商標の例を以下に示します。

文字商標
語句、文字、または数字を含む図形商標

現在Amazonでは、米国、ブラジル、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、日本、フランス、ドイツ、イタリア、トルコ、シンガポール、スペイン、オランダ、サウジアラビア、スウェーデン、ポーランド、エジプト、イギリス、欧州連合、アラブ首長国連邦の公的な商標登録機関が発行した商標のみ受け付けています。 」

「登録商標のテキストは、申請時のブランド名と一致している必要があります。語句、文字、または数字を含む図形商標の場合、商標登録情報に記載されているとおりの画像のコピーをアップロードする必要があります。申請を送信する前に、商標とブランド名の一致を確認してください。
この商標は、商品またはパッケージにも表示されている必要があります。」

自分が出品した商品について、他人が同じカタログ内で販売すること、特に安く販売することを「相乗り」といい、下記の「ノーブランド品」も独特の用法ですが、商標の表示がなく、中国等で製造されている汎用的に流通するような製品のことを意味しています。
シール、ラベル、タグ等によって商標を付すことは、商標法では商標の使用にあたります。
しかし下記では、シール等の簡易な方法によって商標を付し、同じカタログ内で他人が同じ商品を販売することを排除するための商標登録を、逆に排除するために、このような規約にしていると考えられます。

自分が出品した商品について、他人が安く販売するのを排除するために、商標登録をする方法については、下記の規約によって、制限があり簡単ではなくなっています。
しかし、新規に商品をカタログに登録する場合や、独自の仕様・パッケージ等を備えたOEM商品を製造委託等して販売する場合などには、商標登録は有効であると考えられます。

OEM製造段階で、商標を恒久的に付す方法で付けることが望ましいものと考えられますが、その他の方法として、まだ日本で流通していない新商品について、容易にはがれない接着方法でエンブレム等を付す、衣類のような柔軟なものであればラベル、タグ等を縫い付けや熱圧着等の方法で付す、拭いても落ちないインク・塗料等で印字・スタンプ等を付すなどして、amazonに独自ブランドとして商品登録されるようにする方法が想定されます。

模造品・侵害品等の排除

知的財産権の権利所有者 外部サイトへ

知的財産権の権利所有者
Amazonでは、販売されている商品が権利所有者の知的財産権を侵害するものではないことに注力しています。権利所有者は、Amazonに掲載された権利を侵害する内容を報告することができます。」

「出品者が登録商標の権利所有者である場合、出品者のブランドはAmazonブランド登録に登録することができます。

出品者はAmazonブランド登録の効果的なツールで、テキストや画像の検索機能や、知的財産権を侵害している可能性のある商品を出品者からの申告に基づき検出する自動予測機能を使用できます。また自社ブランド名で商品を出品することで、ブランド力が向上します。」

知的財産権の侵害に関する報告
知的財産権の侵害に関する通知を送信できるのは、報告する知的財産権の権利所有者または権利所有者から、当人に代わって通知を送信する権限を委ねられている代理人に限定されています。知的財産権の侵害を報告する際には、連絡先情報(名前、住所、電話番号、Eメールアドレス、補助の連絡先情報)の入力をお願いしています。

出品者が、自身のブランドをAmazonブランド登録に登録している場合は、RAVツールや知的財産権の侵害に関する報告フォームを利用して報告できます。Amazonブランド登録にブランドを登録していない権利所有者は、知的財産権の侵害に関する報告フォームから報告することができます。 また、知的財産権の侵害に関する報告フォームまたはAmazonブランド登録のRAVツールを使用して報告するには、Amazonアカウントにログインする必要があります 。

出品者は、商標権、著作権、特許、その他の知的財産権について報告できます。」


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