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商標登録が、amazonのSEOではなぜ重要か、amazonで上位表示するための施策とは? -2022年09月18日
amazonのECサイトとしての特徴は、同じ商品を複数の出品者が販売するときに、商品ページが基本となることです。
商品ページは、出品者なら誰でも編集できるというわけではありません。
一方、amazonで出品者がブランド登録をすると、商品ページを編集し、SEOのために商品説明などを最適化することができます。
amazonマーケットプレイスで、自社が販売する商品ページを上位表示させ、購入に結びつけるのがamazonのSEOです。
商品が上位に表示されない理由、対策方法がわからなくて困っている出品者も多いのではないでしょうか。
そこでamazonでの検索のしくみや、出品者が行えるSEO対策について解説します。
amazon SEOとは?
amazonのSEOは、google検索などとは違い、サイト内を訪問したユーザーの目につくように、商品を上位表示させるための対策です。
数多くの出品者がいるなかで上位表示されるには、amazonの仕組みを知り、目立つ対策をしなければなりません。
ユーザーがamazonで買い物をする際には、サイト内検索などを使い、目的の商品ページを探します。
amazonの検索結果表示ページはどうなっている?
amazonのサイト内で商品を検索すると、検索結果ページには、数十の商品が表示されます。
検索結果の上にはスポンサー広告があり、ページ下にも広告があります。
ページにより、広告の数や入る位置は異なるものの、オーガニック検索結果と広告とが表示される仕組みになっています。
ユーザーは検索結果のどこをクリックするか
amazonでは、検索結果の2ページ目以降を見るユーザーはわずか30%程度といいます。
出典:https://sellercentral.amazon.com/forums/t/why-its-so-hard-for-brands-to-get-noticed-on-amazon/4246
「Why It’s So Hard for Brands to Get Noticed on Amazon」
(amazon)
検索結果の1ページ目に表示されたとしても、検索上位と、下の方とでは、ユーザーがクリックする率に歴然とした差が生じます。
表示順位が商品の販売に影響するため、逆に1ページ目の上位に表示されれば、amazonでの売上が期待できます。
そこで出品者がamazon独自の検索のしくみを理解し、対策をすることがとても重要になっているのです。
amazonの検索順位。表示決定のしくみ
amazonのアルゴリズムといわれるA9とは?
amazonは2004年に、a9.comというウェブ検索エンジンを公開したことがあります。
現在、amazonのサイト内で検索を行うアルゴリズムは、この検索エンジンを元にしたものといわれます。
詳細はブラックボックスではあるものの、SEO会社などが得た知見、amazon公式のヘルプなどから、おおよその仕組みはわかっています。
カテゴリー検索
amazonでは、カテゴリーをたどって商品を探すこともでき、このページにも特徴的な表示が見られます。
大カテゴリー、中カテゴリー、小カテゴリーとページをたどっていくと、ページに次のような表示があらわれます。
「カテゴリーから探す」「ほしい物リストの人気商品」「0-1500円」「人気のギフト商品」「レビュー高評価商品」「注目のお買い得商品」「売れ筋商品」等々。
それぞれに該当する商品がいくつか表示され、ようやくその下に、オーガニック検索結果の商品が表示されます。
アマゾンのおすすめ商品の仕組み
amazonでは、同じ商品を複数の出品者が販売するときに、商品ページが基本となるため、同一商品を出品する複数の出品者がいる場合、その商品のおすすめ出品として表示されるための競争が起こります。
カートの獲得とは?
商品ページはASINというコードに基づき、同一商品に一つだけ存在し、 表示される「カートに入れる」ボタンは一つの出品者に割り当てられます。
これを「カートの獲得」と呼びます。
その下に、「こちらからもご購入いただけます」として、3つ以内の他の出品者が表示されることもあります。
amazonによる公式の説明はこうなっている
amazon seller centralのヘルプページに、公式の説明があるので、目を通してみましょう。
「おすすめ商品の仕組み」のヘルプページには、次の記載があります。
「おすすめ商品の獲得者は、同じ商品についておすすめ商品として掲載される資格がある出品者の中から、価格やポイント、在庫状況などをもとに選ばれます。」
Amazonでは、具体的なアルゴリズムは非公開としていますが、「資格のある出品者は、以下のガイドラインに従うことで、おすすめ商品として掲載されるチャンスを高めることができます。」と記載され、その方法として次の4つがあげられています。
* 価格設定
* 在庫状況
* フルフィルメント
* 顧客満足度
出典:おすすめ商品の仕組み amazon
「ショッピングカートボックスの獲得」のページにも、確率を上げるための方法として、下記の説明がありました。
* 競争力のある価格を設定する。
* より早くお届けできるオプションや配送料無料を提供する
* 優れたカスタマーサービスを提供する
* 在庫を切らさない
出典:ショッピングカートボックスの獲得 amazon
公式説明からも、商品説明など通常のページ内部要因と並んで、ユーザー行動・満足度要因がいかに大切であるかがわかるでしょう。
商品詳細ページの内部要因は順位に影響
商品ページにあるテキストや写真などのページ内要素を、検索でヒットするように最適化することは、ウェブ検索と同じく、amazonサイト内での検索結果に好影響をもたらします。
商品を検索するとき、ユーザーは商品名や商品ジャンル、特徴などのキーワードを入力して、自分の目的にかなう商品を探します。
ショッピングの際にユーザーが思い浮かべるキーワードを、ページの重要な見出しや商品名、箇条書きなどに記載しておくことが、出品した商品を見つけてもらう手がかりとなることは確実です。
検索キーワードとのテキスト関連率
商品名、商品説明は、ユーザーが検索するキーワードとのテキスト関連率を判断するために用いられる重要な部分です。
商品名は、商標や型番、メーカー名などのほか、一般的な商品名称や、商品カテゴリー名等を簡潔に記載しましょう。
商品説明は、箇条書きなどにより特徴を説明します。
amazonのヘルプページでは、「適切なキーワードを入れることで、購入者にページにアクセスしてもらえる可能性が高まる」とされています。
内部要因を改善する施策は?
ユーザーが検索するキーワード調査
amazonサイト内で、商品を探すユーザーの検索意図にマッチした商品と判断され、上位表示されるためには、キーワードとして入力される言葉を調べます。
検索に使われる言葉を知り、商品ページを改善するためです。
サイト内検索では、キーワードを入力すると、同時に関連するキーワードがいくつも表示されるのにお気づきでしょうか?
これはサジェストワードといい、関連するワード、よく検索されるワードなどが判定され、表示されていると考えられます。
検索キーワードツールを使って調査
googleキーワードプランナー、サジェストツールなど、ウェブ検索で使用されるキーワードや、関連キーワードを抽出するツールが、いくつも知られています。
これらのツールを使い、商品タイトルや説明に使用するキーワードを見つけ出すことができます。
なかには、amazon用に特化したツールも開発されています。
商品ページにキーワードを入れて最適化する
キーワードを抽出したら、不要なキーワードは除き、商品を探す際にユーザーが使用しそうなキーワードを、商品ページに記述して最適化しましょう。
この点は、google検索でのSEOに似ています。
商品をブランド登録していて、商品詳細ページに表示される商品名、商品説明、その他の項目を編集する権限があれば、ページを改善する施策が可能です。
複数の出品者がいる”相乗り”で、編集権限がないときでも、詳細ページの内容を提案したり、掲載情報が正しくない場合にamazonに修正依頼をすることができます。
商品の仕様説明も、ロングテールキーワードとして検索にヒットします。
おろそかにすることはできません。
サイズ、色彩、重量、使用方法などの詳細な仕様を記載して、商品の特徴をユーザーに伝えましょう。
思っていた商品と違うのが届いたといった、悪い評判を避けることにもつながります。
写真の改善にも間接的な効果
鮮明で高品質な画像、さまざまな角度から撮影した画像を使用することにより、購入者は細部を確認することができ、商品の購買意欲が高まります。
写真での説明が多いページがあれば、ユーザーの滞在時間や再訪問も促し、良い影響があるでしょう。
ユーザー行動・満足度要因も順位に影響!
カスタマーレビュー・Q&A
カスタマーレビューは、レビューの文章自体が、そのページのコンテンツとなるテキストです。
さまざまな投稿が増えれば、検索にヒットするキーワードも増えることになります。
同時に、星の数でユーザー満足度が投稿され、出品者の指標ともなるため、検索結果に影響を与えます。
商品についての質問や、出品者の対応についてのQ&Aも、商品ページに掲載されるほか、出品者による対応の良し悪しが、検索結果に影響する可能性があるでしょう。
コンバージョン率(ユニットセッション率)・直近売上
どれだけのユーザーがページを閲覧し、クリックして購入したか、商品コンバージョン率(ユニットセッション率)は、重要な指標です。
キャンペーンなどである商品の売り上げが急上昇すると、商品検索結果が上昇することも経験則から知られています。
在庫状況・価格など
商品の在庫状況や、商品価格、配送料なども、すぐに商品が届けられるか、安く提供できるかどうかも、ユーザー満足度に大きく影響します。
ユーザー行動・満足度要因を改善する施策は?
良いカスタマーレビューを集めるには
カスタマーレビューは、商品に対する感想や評価、出品者に対する評価が直接ユーザーによって書き込まれます。
レビューをたくさん集めるには、商品を多く販売し、さらに顧客対応の質を高めなければなりません。
キャンペーンの実施、クーポン、広告やSNSなどでの露出は、購入からレビューにつながる施策です。
amazon Vineプログラム
大口出品者でブランド所有者、FBA出品商品があるという場合には、信頼できるレビュアーを招待し、新商品についての意見を投稿してもらうamazon Vineプログラムが利用できます。
出品者は、Vineメンバーの特定のグループに商品を提供し、カスタマーレビューを投稿するよう依頼できます。
Q&A対応も大切
寄せられた質問にQ&Aで回答し、出品者として高い評価を得ることも大切です。
出品者の優れたカスタマーサービスを、amazonは評価しているからです。
満足度の高い丁寧な顧客サービスをあらゆる面で提供し、注文不良率(ODR)を減らすことが重要です。
在庫管理・FBA・送料無料
在庫を切らさないことをamazonは推奨しており、在庫数が0の場合にはおすすめ商品として掲載されません。
在庫情報の更新も必要で、注文した商品が在庫切れだった場合には、購入者が低い評価を付ける可能性があります。
フルフィルメントby Amazon(FBA)を利用すると、amazonの物流システムを活用し、商品をプライム配送の対象にすることも検討してみましょう。
配送料無料などのオプション設定も推奨されており、顧客満足度に影響します。
価格競争力もSEOに影響
amazonでは、商品代金と配送料やポイントも含めた、購入者が支払う金額を評価の対象としています。
競争力のある価格を商品に設定するよう推奨されており、出品者の評価に影響します。
コンバージョン、売上UPのための改善施策は?
商品コンバージョン率(ユニットセッション率)が高く、直近売上が多い商品が検索結果で優遇されることは、キャンペーンなどの施策が有効であることを示しています。
直近で売れている商品を多く露出させることは、amazonにとっても利益になるからです。
ユーザーにとっても商品を見つけやすいため、理にかなっています。
クーポン設定・プロモーションを活用する
クーポンを活用して割引を行うことや、数量限定タイムセール、在庫処分タイムセールなどのプロモーションは、短期間でコンバージョンに結びつき、売上向上に即効性のある施策です。
スポンサードプロダクト広告は有効
スポンサープロダクト広告は、商品の販売促進を支援する広告サービスです。
広告を掲載する商品を選び、キーワードを指定して広告を出稿すると、検索結果ページに直接表示されます。
検索上位に出ていないときには、ぜひamazon広告の出稿を考えましょう。
出品者を印象づけ、評価を上げるためには、スポンサードブランド広告も有効です。
SNSなどを使い商品ページにユーザー流入を促す
新商品の発売や、商品販売促進のための企画、クーポンやキャンペーン、セールなどのamazonでの企画は、SNSや、自社サイトなどで告知することが有効です。
これらを使ってamazonの該当商品ページへの流入を促せば、ページのアクセス数、ひいてはコンバージョンがアップします。
SNS広告も効果的かもしれません。
施策の効果検証(比較テスト)
これまでに述べたさまざまな施策は、比較テスト(A/Bテスト)を通じて、効果の検証と確認をすることができます。
ただし、ブランド登録をしていなければなりません。
比較テストが可能なコンテンツは、商品画像、商品名、商品紹介コンテンツの3種類。
ユーザーは、検索結果を確認し、商品名や画像を参照してどの商品詳細ページにアクセスするかを決定します。
このときに、商品名や画像などの2つのバージョンを比較し、どちらがより効果的であるかを知ることができます。
Amazonで成功するには、amazonで成功するには、商品ページを改善して上位表示を目指すとともに、ユーザーのショッピング体験を高め、顧客満足度を上げることが大切です。
amazonブランド登録のための商標登録
amazonでブランド登録するためには、文字または図形の有効な商標(登録保留中または登録済み)が必要です。
語句、文字、または数字を含む図形商標で、商標のテキストは、申請時のブランド名と一致していなければなりません。
登録する区分は、該当する商品区分か、または第35類の該当商品の小売・卸売に関する便益の提供になります。
なお、amazonの規約は改訂されることもありますので、最新の情報を確認することが必要です。
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