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類似群コードとは何ですか?

類似群コードは、指定商品・指定役務に割り振られた数字とアルファベットからなるコードで、同じ類似群コードの商品・役務は互いに類似するものと推定され、商標調査や出願後の審査に用いられます

類似群コードとは、指定商品、指定役務に割り振られた数字とアルファベットの5文字からなるコードです。
指定商品、指定役務どうしが、類似するものかどうかを判断するために用いられます。
類似群コードが同じ指定商品、指定役務どうしは、類似する商品・役務であるものと推定されます。

指定商品・指定役務の区分が異なる場合でも、それらの区分に含まれる商品・役務同士が類似する場合があります。
区分が違っても類似する商品の例としては、たとえば、第9類の電子出版物と、第16類の印刷物があげられます。
あるいは、第9類のテレビゲームと第28類のゲームや、第25類の運動用衣服や靴と第28類の運動用具とは、区分が違ってもそれぞれ類似します。

類似群コードは特許庁によって振られるもので、出願の際に指定する必要はありません

類似群コードは、特許庁によって割り振られています。
商標登録出願人が、出願書類などに記載する必要はありません。

類似群コードは、下記で確認をすることができます。
代表的な商品・役務には既に、それぞれ類似群コードが振られています。

類似商品・役務審査基準 外部サイトへ特許庁

新規な商品・役務や、出願人が工夫して記載した新しい記載例などの商品・役務には、商標登録出願の後に、類似群コードが判断され割り振られます。

類似群コードは、商標調査の際に重要

出願前に、通常は類似商標がないかどうかといった検索調査を行います。
類似商標が先にあったら、後から出願をしても登録ができません。
また、登録されている商標と類似の商標を使用することは、商標権の侵害となるかもしれません。

指定商品・指定役務と同じではないが、類似する商品・役務について、同一あるいは類似の商標であれば類似商標とされます。

区分が異なっても、類似群コードが同一で、類似する商品・役務があります。
このため、類似商標検索では、類似群コードを指定して検索ができるようにされているのです。

商標登録出願や、登録商標を検索すると、その指定商品・指定役務にはそれぞれ、類似群コードが振られていることがわかります。

商標登録出願の審査に、類似群コードは利用されます

類似群コードは、商品・役務どうしが類似関係にあるかどうかを、簡単に判断するために利用されます。

たとえば、出願した商標が、既に登録されている別の商標(引用商標)と類似するときには、拒絶理由通知が審査官によって起案され、送られてきます。
このとき、類似群コードは審査官によって利用され、類似する別の商標(引用商標)を見つけるのに役立ちます。

拒絶理由通知に対しては、商標が類似しないと考える場合には、そのような反論をすることができます。
しかし、商標が類似すると考える場合には、同一の類似群コードが振られた指定商品・指定役務については、あきらめて削除しなければなりません。

類似商品・類似役務とであると推定されるとは?

類似群コードが同じであれば、類似商品、あるいは類似役務と推定されます。
ということは逆に、類似だという推定を覆せば、理屈では、相互に類似しない商品・役務であるという判断を得られるということになりますが、実際にはきわめて困難です。
新規な商品・役務や、出願人が工夫して記載した新しい記載例などの商品・役務について、需要者や用途などが異なるなどの説明を行って、類似しないという判断に至る可能性はまれにありうるかもしれません。

類似群コードをわかりやすく簡単に、動画で解説


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