半田そうめん(徳島県)
半田そうめんとは、四国で2番目に高い剣山の麓の、徳島県美馬郡つるぎ町半田地区で作られる、太めで強いコシが特徴の手延べそうめんです。
一般的な手延べそうめんの太さが1.3mm程度であるのに対し、それより1割、2割ほども太く、JAS規格では「冷や麦」に分類される麺となっています。
半田そうめんの歴史は古く、およそ300年もの伝統を誇り、その伝統から「半田そうめん」の表記が認められているほどです。
半田そうめんの産地
剣山を頂く四国山脈から吹き降ろす寒風と、吉野川の透き通る名水、小麦栽培に適した肥沃な土壌 。
半田そうめんは、 江戸時代に、水運の盛んな吉野川を行き来する船頭によって奈良県三輪町から鳴門を経て、半田にもたらされたとされています。
1754年の「日本山海名物図会」にも「阿波より出づるもの名産なり、三輪におとらず」 とあり、持ち込まれた製麺技術は、冬場の船頭の副業や自家用として作られるようになっていきました。
船頭が扱いやすい太さになったのはそのためといわれ、そうめん造りに好適な風土・気候とあいまって、しだいに半田の産業として発展していきました。
半田地区には多くの製麺所があり、標高差や小麦の配合、塩加減、熟成時間などが異なるため、製麺所ごとに味わいが違うのも楽しみの一つ。
かつては秋祭り後の寒い季節に門干しが風物詩として見られました。
現在は一年を通して生産され、製麺所ごとの個性ある商品が、観光客や遠方のファンに届けら®ています。
半田そうめんは、「手延べ」という伝統技法で作られます。
手延べは、細く切る方法ではなく、生地に「より」をかけながら何度も引き延ばし、熟成させていくる製法です。
半田そうめんは、製麺所によって細部は異なるものの、小麦粉と塩水を混ぜ、生地づくりである「こね」の作業をミキサーまたは手作業で行い、団子状にまとめます。
次いで生地をローラーで板状にし、数枚に重ねて裁断する板切(いたぎ)を経て、重ねた状態で熟成させます。
よりの作業は、荒より、小よりと次第に細い紐状にしていき、油を塗布しつつ「より」をかけて細くすることで、半田そうめん特有のコシが生まれます。
掛巻という工程は、麺をねじりながら8の字にして、8の字の両端を2本の棒に掛け、熟成させる作業です。。
仕上げに小引きという工程で熟成させた麺をさらに引き延ばし、自然乾燥させる門干しを行います。
再度に麺同士がくっつかないように箸でほぐし、乾燥・裁断を行い、手延べそうめんが完成します。
何度もよりをかけ、各工程で熟成させつつ、自然乾燥を行う工程が半田そうめんの手延べ製法の特徴です。
地域団体商標「半田そうめん」
登録第6524918号
登録日:令和4(2022)年 3月 9日
商標:半田そうめん

権利者:半田手延べそうめん協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 徳島県美馬郡つるぎ町半田地域で生産された手延べそうめんのめん
半田手延べそうめん協同組合の主な取り組み

半田手延べそうめん協同組合 https://handasoumen-kumiai.jp/index.html
半田手延べそうめん協同組合では、統一ブランド「入魂」を導入し、組合で品質管理を行っています。
組合で統一された原材料・配合率の商品規格を設定し、組合員が同じ基準で製造することで、「半田そうめんの品質はどれを買っても安心」というブランド全体の太刀を提供しています。
一方で、各製麺所ごとに製法にも違いがあり、それぞれの製麺所の個性を生かした、独自の個別ブランドを構築する動きも活発です。
半田手延べそうめん協同組合では、組合公式ネットショップでの半田そうめんの販売のほか、組合監修の「半田めんつゆ」も開発し、麺だけでなく食べ方の提案までを行ってきました。
全国乾麺グランプリでは、そうめん部門で受賞が相次ぐなど、各製麺所が技を競い、PR効果をあげています。
半田手延べそうめん協同組合のウェブサイトでは、半田そうめんの歴史紹介、美味しい茹で方やレシピの公開、組合員の製麺所紹介などを継続しています。

