琵琶湖産鮎(滋賀県)
琵琶湖産鮎は、滋賀県の琵琶湖で育つ湖産の小鮎こあゆのことで、体調6~10cm程度の鮎のことです。 一般的な河川の鮎が、海に下り産卵し、成魚は20cm以上になるのに対し、琵琶湖の小鮎は成魚でも小さなサイズです。 特に稚魚は「琵琶湖産鮎」として全国各地の河川などに放流されるとともに、地元でも食材としてふるまわれます。 琵琶湖産鮎とは? 日本の河川に広く分布し、夏の風物詩とされる鮎は、川底の意思に付着した苔を食はみ、初夏の鮎特有のスイカのような香りが印象的です。 琵琶湖の鮎は、陸封されて一生を湖で過ごし、一般的に海に下り産卵し、稚魚となって皮を上る海産鮎とは生態が異なります。 湖で育つため小型で、香...
吉野葛、吉野本葛(奈良県)
吉野葛よしのくずも吉野本葛ほんくずも、植物の葛のでんぷんを使った、奈良県吉野地方を代表する伝統食材です。 クズは、マメ科クズ属のつる性の多年草で、山野や河川敷に生え、あたりを覆いつくすようにはびこることから最近では嫌われがちでもあります。 古くから、根を用いてでんぷんを取り出し、葛粉や漢方薬を作る原料とされました。 紫の花が咲き、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられています。 吉野葛とは? 吉野葛は、奈良県吉野地方でつくられる葛粉のことです。 葛の根から取り出したでんぷんを精製した白い粉で、粒子が細かく、コシと粘りが強い、とかしたときの透明感があるといった特徴があります。 吉野葛は、...
泉だこ(大阪府)
泉いずみだこは、大阪湾で獲れるマダコをゆでて加工した、大阪産ブランドの食材です。 大阪湾の浅瀬を中心に生息し、特に泉南地域の漁場はタコ漁が盛んです。 深さ70m前後の、タコが潜みやすい独特の地形が好条件とされています。 泉だこの特徴は? 泉だこは、甘みと旨みが強く、漁獲される大阪湾は、イワシ、エビ、カニなどの凧の餌が豊富なことから、これを食べて育つ泉だこは味が濃いといわれます。 潮が穏やかな湾内で育つタコは、身が柔らかく、しかし歯ごたえもある絶妙な食感と、黒みがかった色味が特徴です。 大阪湾は、淀川、吉野川など多くの河川から栄養分を含む水が流れ込み、餌となるプランクトンが豊富なため、漁業資源が...
丹波篠山黒豆(兵庫県)
丹波篠山黒豆は、兵庫県東部の京都に近い山間部、盆地特有の気候風土で育つ大粒種の黒大豆です。 お正月のおせち料理に、また年間を通じての煮豆用として重宝され、味と品質で全国に誇る丹波篠山の特産品です。 兵庫県東部に位置する丹波篠山市は、大阪・神戸からも近い、歴史ある城下町と豊かな里山風景が印象的な町です。 篠山城跡や河原町の古民家街並みと、四季折々の豊かな農産物に特色があり、観光地としても人気です。 名産のイノシシのぼたん鍋、日本六古窯の「丹波焼」で知られ、中でも「丹波篠山黒豆」は徳川幕府へ献納されていた記録もあり、黒大豆発祥の地として古くからの栽培の歴史があります。 丹波篠山黒豆は、百粒重が80...
京つけもの、京漬物(京都府)
日本人の食卓に欠かせない漬物の歴史は実に古く、縄文時代、弥生時代にはすでにその原初的な食品が誕生していました。 とはいえそれは食材の長期保存を目的としたもので、塩に食品を漬けるものだったと考えられています。 奈良時代の平城京では、「加須津毛」の文字が残され、酒粕などを使った粕漬けが誕生していました。 平安時代には食事にさまざまな漬物が並ぶようになり、室町時代から江戸時代にかけては精進料理や茶の湯とともに「香の物」として定着しています。 こうした歴史の中で、都のあった京都では、宮廷料理、寺院の精進料理や、盆地での京野菜の栽培などの背景もあり、農家の知恵と料理人の文化が織り交ざったさまざまな漬物が...
近江牛(滋賀県)
近江牛(おうみうし)は、飼育期間の中で滋賀県内でもっともも長く肥育された黒毛和種の和牛の呼称です。また牛肉にも用いられる名称で、三大和牛の一つとされています。 「近江牛」の歴史とブランド化 琵琶湖に代表される豊かな自然の中で育てられた、琵琶湖の水を飲んで育つ近江牛は、元は農耕に使われていた但馬系の牛がルーツです。 近江牛は、江戸時代からの歴史があります。1590年、秀吉の小田原攻めのときに牛肉を振る舞われたとされる史実や、江戸時代後期、養生薬として干し肉に加工された牛肉が彦根藩から将軍家へ献上されたとの記録や、大名に味噌漬・粕漬などの加工品が贈られたとの記録があるといわれます。 明治時代になっ...
大和肉鶏(奈良県)
大和肉鶏は、ニューハンプシャー種に名古屋種をかけ合わせた雌と、シャモの雄とを掛け合わせた地鶏です。 地鶏とは、日本農林規格(特定JAS規格)では、在来種の鶏の血が50%以上入っており、飼育期間は80日間以上、自由に運動出来る飼育方法で1平米あたり10羽以下の環境で飼育した鶏のことをいいます。大和肉鶏ではシャモと名古屋種が、在来種にあたります。 「大和肉鶏」のブランド化 もともと奈良県は、愛知県や徳島県と並ぶ地鶏の三大産地です。 戦後、飼育期間の短いブロイラーが主流となったものの、消費者の安心・安全志向やグルメ志向から、昔の旨みのある肉質を望む声が高まり、新品種の研究が開始され、3鶏種配合の大和...
泉州タオル(大阪府)
日本のタオル産業発祥の地は、大阪・泉州地域です。泉州タオルには、130余年もの歴史と伝統があります。 繊維産業が盛んな泉州地域の中でも、タオルの生産は南部の泉南地域、泉佐野市を中心に行われています。 「泉州タオル」とは? 泉州タオルは、製織後に精練漂白をする後晒(あとざらし)タオルが主で、吸水性に優れます。独特のソフトな風合いも、使い心地の良さを決める重要なポイントです。 通常の安物のタオルでは、綿糸は織りやすくするためにノリやロウなどで強さと滑りを増しているため、織りあがったままのタオル地は水をはじき、吸水性が悪いものです。 明治20年から続く大阪タオル産地では、織った後に晒しの工程を採り入...
豊岡鞄(兵庫県)
兵庫県豊岡市は、古くから鞄の生産地として有名で、全国に商品を出荷してきました。 「豊岡鞄」のブランド振興 兵庫県鞄工業組合では、昭和60年代より組合共通の鞄ブランド「ソルフェージュ」を立ち上げるなど、地域振興にも熱心に取り組んできました。 2003年(平成15年)には、昭和60年代商品をリメイクした「豊岡グラフィティ」を展開し、翌年にはには「豊岡トラディショナル」を発表するなど、地域ブランドの商標登録と併せてブランド振興の機運を高める事業を行っています。 地域団体商標「豊岡鞄」 【地域団体商標】 商標登録第5002122号 登録日:平成18年(2006)11月10日 出願番号:商願2006...
すさみケンケン鰹(和歌山県)
すさみケンケン鰹とは、和歌山県すさみ町においてケンケン漁法により水揚げされた鰹のことです。和歌山南漁業協同組合が出荷しています。 すさみケンケン鰹とは? 名前の由来は? 「ケンケン」とは、ハワイの言葉であるといわれており、船を走らせることによって疑似餌をおどらせ、魚を誘惑して釣り上げる漁法のことです。 ケンケン漁で釣り上げた鰹は、直ちに活け締めにし、水氷(海水に氷を混ぜたもの)に浸けた後、冷却した海水に保管して、新鮮な状態を保ちながら短時間で市場に運ばれます。 このようにした鰹の身は、脂が乗っているにもかかわらずさっぱりとした食感と旨みが特徴です。 2002年、すさみ漁協、すさみ町、すさみ町商...
紀州みなべの南高梅(和歌山県)
梅の生産量日本一を誇る和歌山県の中でも、「南高梅」は和歌山のブランド梅を代表する品種です。みなべ町で生産される南高梅は、日本全国の7割以上の生産量を誇ります。 「紀州みなべの南高梅」の歴史・特長 1902年(明治35年)、旧上南部村の高田貞楠氏が、当時としては優秀な内中ウメから実生苗60本を購入して植栽し、その中から紅色が美しい大粒、豊産性の個体を発見しました。 これを母樹として大切に育て、「高田梅」と名付けて現在の南高梅の基礎をつくりました。 戦後、村にある梅の品種統一を図るため、村内所から選抜された114個体から、白玉梅、改良内田梅、薬師梅、地蔵梅、高田梅、養青梅の6品種が選抜されました。...
西陣織(京都府)
西陣織とは、多品種少量生産が特徴の、京都・西陣で生産される先染(さきぞめ)の紋織物の総称です。 「西陣織」の歴史 京都で織物作りが始まったのは、桓武天皇によって平安京が築かれるよりも前の、5世紀頃のこと。 西陣の織屋は、平安朝以降連綿と続いてきた技術とともに、優れたデザインを今も発展させ続けています。 1956年に他産地との選別、デザイン保護の必要性から、西陣産地は証紙制度を導入し、西陣ブランドの保護を行ってきました。1976年(昭和51年)2月26日付で、国の伝統工芸品に指定されました。 登録商標「西陣」「西陣織」は、西陣織工業組合が定める証紙によって、登録商標を適正かつ明確に表示し、ブラン...

