蓼科温泉(長野県)
蓼科温泉は、丸くなだらかな山頂が印象的な蓼科山と、双子山、北横岳、縞枯山、中山、天狗岳など、北八ヶ岳の峰々から流れる滝の湯川に沿って湧く温泉の総称です。 豊富な湯量と確かな効能で、古くから保養地として賑い、現在では観光ホテル、別荘地、保養所なども点在する観光地となっています。 蓼科温泉の歴史 蓼科温泉の歴史は古く、平安時代に信濃国を訪れた坂上田村麻呂が、蓼科で温泉を発見したという伝承もあります。 戦国時代に、武田信玄の隠し湯として、甲斐の国から川中島へ向かう戦の道中に、温泉に傷ついた兵たちを入れたところ、たちまち傷が治ったと伝えられてきました。 蓼科の南に位置する八ヶ岳山麓には、「信玄棒道」と...
甲斐の桑茶、甲斐の桑パウダー(山梨県)
「甲斐の桑茶」は、養蚕が盛んに行われ、桑の木が栽培されていた甲斐市周辺で作られる、桑の葉を100%使用したお茶です。 南に富士山、西に南アルプス連峰、北に八ヶ岳を展望でき、眼下には釜無川が流れる甲斐市。 釜無川の支流に沿いなだらかな斜面の広がる甲斐市の農村は、かつて養蚕業で栄えました。 桑の木が今も多く残り、この葉を有効活用しようと、甲斐市商工会が中心となって実施してきた「甲斐の桑活用推進プロジェクト」から、「甲斐の桑茶」は生まれました。 甲斐市の周辺では、大正時代末期から昭和中期にかけて、養蚕が盛んに行われ、農家の二階で蚕を飼うために、二階の天井高は低い民家の構造が見られました。 絹糸の輸入...
美浜のへしこ(福井県)
「美浜のへしこ」とは、魚のぬか漬けの一種で、福井県若狭地方に伝わる伝統的な保存食です。 美浜のへしこは塩とぬかのほか、みりん、醤油、酒粕、魚醤などを加えて一年間もじっくりと発酵させるなど、それぞれに秘伝の製法があり、うまみが強くて味がまろやかな独特の味わいと香りがあります。 焼いて食べるほか、種類によっては生の刺身として食べられるものもあります。 郷土料理として地域に根付き、家庭で作る人も多く、魚のぬか漬け「へしこ」は、北陸から山陰地方東部の一帯に伝わる伝統的な発酵食品です。 美浜のへしこの歴史 美浜町は、福井県の日本海に面した町で、若狭湾のリアス式海岸の変化に富んだ岩場の海岸線の小さな湾内に...
加賀太きゅうり(石川県)
「加賀太きゅうり」は、果長22〜27cm、果径6〜7cmくらいの太キュウリで、果重が600gにもなる「加賀野菜」の一つです。 初夏から夏に旬を迎えます。 瓜に近い性質もありながら、きゅうり本来の風味があり、日持ちがするため、さまざまな料理に使われます。 金沢では、簡単に酢の物や浅漬けになどにして、シャキシャキした食感を楽しむほか、果肉が厚く柔らかいため、生食のほかにも煮物やあんかけ、炒め物などに適しています。 加賀太きゅうり(金沢市農産物ブランド協会) https://kanazawa-kagayasai.com/knowledge/cucumber/ 加賀野菜とは? 加賀野菜には、加賀つるま...
富山湾のシロエビ(富山県)
「富山湾のシロエビ」は、別名ヒラタエビ、ベッコウエビなどとも呼ばれる透明に近い小さなエビのことです。 水揚げ直後は、透きとおった淡いピンク色に輝いて光って見えるため、「富山湾の宝石」といわれ、珍重されています。 シロエビは富山湾の宝石 シロエビは体調がおよそ5~7cmほどで、水深100m~600mくらいの深い海中を群泳しています。 富山湾のほかにも、相模湾など太平洋側にも生息しているものの、漁業として行われているのは富山湾くらいでしょう。 その秘密は、富山湾の地形にあります。 庄川、神通川、常願寺川が流れ込む先には、急激に深くなる「藍瓶あいがめ」という海底谷の地形があり、多種多様な魚種の棲息す...
新潟茶豆(新潟県)
新潟茶豆は、7月下旬から8月に出荷の最盛期を迎える、新潟で栽培されていた枝豆の伝統品種です。 豆の薄皮が薄茶色が茶豆という名前の由来です。 見た目は小ぶりですがさやが薄く、茹でた時の独特のり香と豊かな旨味が特徴で、枝豆の栽培面積が全国一の新潟を代表する枝豆のブランド品種です。 枝豆の品種と新潟茶豆の誕生 新潟県といえば米や日本酒が有名ですが、枝豆も日本一。新潟が誇る特産品の一つで、新潟県の枝豆の消費量も日本一の「えだまめ県」をアピールしてきました。 新潟県で栽培されている枝豆の品種は、「おつな姫」、「湯あがり娘」、「新潟茶豆」、「肴豆」などおよそ40種。 枝豆の品種を組み合わせて栽培すること...
甲州水晶貴石細工(山梨県)
甲州での水晶の原石は、1000年も前の平安時代に、御岳昇仙峡の奥、奥秩父連峰の金峰山において発見されました。これが甲府での水晶細工の起源です。 当時は原石のまま飾りとしていましたが、やがて細工を施すようになり、既に戦国時代には水晶細工が行われていたものといわれます。 甲州水晶貴石細工の歴史は? 江戸時代の天保年間、京都より玉造りの職人を迎え、砂を鉄板に巻いて水晶を磨く方法が伝えられました。甲州研磨と言われるこの方法が、江戸時代末期には地場産業の基盤を築きました。当時、水晶やひすいなどを使った数珠や帯留、根付などの産地として、既に知られていました。 しかし、明治時代の末頃には、水晶資源が絶え、大...
越前和紙(福井県)
福井県越前市は、県のほぼ中央に位置しており、市の中央を北陸自動車道と国道8号が縦断し、交通の要所となっています。 「越前和紙」の歴史 越前和紙を生産地するこの地域は、県内でも有数の水のきれいな土地柄で、紙づくりにかかわる多くの人々が集落を形成して暮らしています。 越前和紙のふるさとには、継体天皇の頃の発祥について、紙漉きの紙祖神、川上御前の伝説が伝えられ、1500年の歴史があるといわれます。 越前和紙の製造工程は実に多く、基本となる8つの工程と、それに和紙の種類・職人の一手間から来る追加工程とからなっています。これらは古くから伝わるもので、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、麻(あ...
能登丼(石川県)
能登丼は、奥能登にある飲食店で提供されるご当地グルメの丼です。 石川県輪島市、珠洲市、穴水町、能登町と、民間の事業者や団体等によって設立した奥能登ウェルカムプロジェクト推進協議会が、奥能登食彩紀行プロジェクトを推進し、その活動の中で開発された料理です。 能登丼とは? 奥能登地域(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)では、地域おこしのため、奥能登の米・魚介類・能登で育まれた肉類・地場野菜等を使用した能登丼を考案し、地域の飲食店各店がそれぞれに創意工夫した丼を、2007年(平成19年)から提供することになりました。 食材に地元のものを使うだけではなく、器や箸も地元生産品を使用することなど、下記のルール...
市田柿(長野県)
「市田柿」は、長野県の飯田市・下伊那地方で約600年前から栽培される渋柿です。かつて長野県下伊那郡市田村(現在の高森町)に多く見られた在来柿で、その後、優良品種の選抜や栽培・加工方法の研究が行われ、信州の名産品「市田柿」として広まってきました。 「市田柿」生産地の風物詩 信州では、軒先に吊り下げられた柿の鮮やかな色あいの風景が、晩秋から冬にかけての風物詩です。 飯田、伊那地域では、「元旦に食べた干し柿の種の数が多いほど、その年に富を蓄えることができる」という言い伝えがあり、縁起物です。 市田柿には表面にうっすらと白い粉がふき、まるで高級和菓子のようです。実際に、和菓子などの加工用にも用いられ、...
小千谷縮、小千谷紬(新潟県)
小千谷縮は、江戸時代の初期に、越後麻布に改良を加えて完成したのが伝統的織物です。しぼのある独特の風合いで高い評価を得ています。1955年(昭和30年)には、国の重要無形文化財に指定されています。 「小千谷縮」「小千谷紬」とは? 小千谷縮の材料は上質の麻を細かく砕いて、つなぎ合わせ、一本の長い糸にしたものです。経糸(たていと)に、模様付けされた緯糸(よこいと)を一本一本、柄を合わせながら丹念に織られます。 織り上げられた反物は、地を白くするために雪の上でさらされます。雪さらしは、小千谷の冬の風物詩です。 小千谷紬は、小千谷縮の技法を活かして、江戸時代の中期に始められた絹織物です。玉糸と真綿の手紡...
富山名産 昆布巻かまぼこ(富山県)
富山県は、北アルプスや白山などの山岳と、そこから流れ下る清流、そして日本海に深く切れ込む急峻な富山湾といった特異な環境から、海産物の豊富な地域です。 富山のかまぼこは、元来、富山湾で獲れたアジ・カマス・ニギス・ヒラメ・ハチメ・小鯛等を用いて造るものでした。 一方、江戸時代に、北海道と大阪を結び交易していた「北前船」の、主要交易品が「昆布」でした。富山では、古くから昆布を食生活に取り入れ、昆布巻かまぼこを生み出しました。 「昆布巻きかまぼこ」見たことあるでしょう? 富山のかまぼこは、昆布巻き等の「うず巻きかまぼこ」に代表されます。独特の渦巻きのかまぼこは、誰しも見たことがあるでしょう。 その由来...

