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苫小牧産ほっき貝(北海道)
苫小牧漁業協同組合は、その昔、樽前浜のイワシ漁から始まる江戸中期以降の封建的な場所請負制度から、明治初期の漁場持制度を経て、「勇払白老漁業協同組合」を設立された組合を起源としています。その後「勇払白老二郡水産組合」、「勇払郡漁業協同組合」と変遷、改称があり、戦後に現在の苫小牧漁業協同組合となりました。
ほっき貝は、正式名称は姥貝(うばがい)と名付けられており、一般的にはホッキ貝の名前で親しまれています。アイヌ語に由来し、漢字の「北寄貝」は当て字といわれます。
殻長10cmほどに成長する大型の二枚貝で、形状は丸みのある三角形。殻は厚くて堅く、冷たい海水を好み、日本では関東以北から北海道周辺、カナダ東岸、ロシア太平洋岸などに生息しています。深さ10m前後の海底の砂地に生息し、海水中に含まれるプランクトンを捕食しています。
国内では東北の日本海側でも水揚げされ、主産地である北海道の中でも小牧が水揚げ日本一となっています。
苫小牧漁業協同組合では、貝の殻長制限を行い、の生産と保護増殖に努めてきました。漁業者自らが資源量調査を実施し、その結果に基づき年間生産量を決定しています。また、稚貝の移植放流の実施等も行い、産卵期には禁漁期間を設けています。
【地域団体商標】
商標登録第5062178号
登録日:平成19年(2007)7月13日
出願番号:商願2006-29874
出願日:平成18年(2006)4月3日
商標:苫小牧産ほっき貝
権利者:苫小牧漁業協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第31類:苫小牧産のほっき貝
こうした努力が実り、自主的に設けたルールを維持してきた結果、国内生産の10%を超える生産量を誇り、品質の評価も得て、消費者から広く認知されています。
豊浦いちご(北海道)
北海道胆振支庁虻田郡にある豊浦町は、海と山に囲まれた、自然にあふれ、北海道の中でも気候の良い町です。
こうした気候の賜物である農水産物にも恵まれ、中でもイチゴが特産品として有名です。
「豊浦いちご」は、70年以上の歴史を誇る北海道一の伝統ブランドです。豊浦町のいちご栽培は自家用としては大正末期から昭和初期より行われており、戦前から商業栽培も始まりました。夏は涼しい豊浦町の気候がいちごの栽培が適しており、市場で高い評価を受けてきました。
毎年6月頃、国道沿いに並ぶいちごの直売所は、豊浦町の風物詩です。
とうや湖農業協同組合と、向けて生産者、豊浦町役場、農協と一体となって、豊浦いちごのブランド化をさらに進めるため、豊浦いちごの知名度を証明する資料として記事等の情報を収集し、下記の商標登録を得ました。
【地域団体商標】
商標登録第5014163号
登録日:平成19年(2007)1月5日
出願番号:商願2006-48216
出願日:平成18年(2006)5月11日
商標:豊浦いちご
権利者:とうや湖農業協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第31類:北海道胆振支庁虻田郡豊浦町地域で生産されたいちごで、胆振支庁所在のとうや湖農業協同組合において管理されたいちご
「豊浦いちご」ブランドは既に道内で浸透していたこともあり、支障無く商標登録を受けることができたため、出荷用ダンボールやいちご用フィルムなどの包装資材にも「豊浦いちご」の表示を行っています。
出荷用の商品としては、生食用のいちごはもちろん、加工用いちごのほか、いちご楽夢音(らむね)「赤いしげき」や、「いちごde愛」の名前でクッキーやパウンドケーキなどの商品開発をしています。
十勝川西長いも(北海道)
帯広市は、小豆をはじめ、大正金時、大豆などの豆類、小麦、馬鈴薯、甜菜などの、良質な農産物を大量に産出し、全国有数の穀物地帯である十勝地方の中心都市です。広大な耕地や森林が広がる土地柄です。
十勝地域の開拓は、1666年に松前藩がアイヌと交易を始めたのが始まりです。
やがて1886年(明治19年)には北海道庁が設置され、岐阜県、富山県、三重県、香川県、島根県、山形県等からの移住者により、本格的な開墾が開始されたのです。
JA帯広かわにしでは、1965年(昭和40年)頃から、農家の生産性向上のため、野菜類の生産普及を模索してきました。
その一つとして評価されたのが、品質の高い「長いも」でした。
北海道十勝の肥沃な大地で育った「十勝川西長いも」は、現在、JA帯広かわにし、JAめむろ、JA中札内村、JAあしょろ、JA浦幌町、JA新得町、JA十勝清水町、JA十勝高島の8JAで生産されています。
昼夜の寒暖差が、きめ細かく粘りのある長いもを育てます。長いもは昔から、消化吸収に優れ、滋養強壮や夏バテ予防など機能的健康食品として知られています。ジアスターゼやアミラーゼといった消化酵素が多く含まれているためです。長いもに含まれるカリウムは脳卒中や高血圧予防効果があります。
平成18年4月から地域団体商標制度がスタートし、平成18年11月に「十勝川西長いも」として商標登録が認定されました。
【地域団体商標】
商標登録第5002095号
登録日:平成18年(2006)11月10日
出願番号:商願2006-34069
出願日:平成18年(2006)4月1日
商標:十勝川西長いも
権利者:帯広市川西農業協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第31類:十勝支庁帯広市川西地域及びその近隣地域で生産された長いも,十勝支庁所在の帯広市川西農業協同組合において生産及び管理された種いもを用いて十勝支庁帯広市川西地域及びその近隣地域で生産された長いも
商標中の地域名称「十勝川西」という地名そのものはなく、指定商品の記載にあたっては「十勝支庁にある帯広市川西地域町」として説明され、周知性の説明では、全国シェア10%以上を占める取引関係の伝票などがあったものの、品名が「長いも」としか表示されていなかったため、取引先に「取り扱い数量証明」等の発行で協力してもらい、さらにブランド名を表示したカタログ、パンフレット、雑誌広告、新聞記事などを収集して登録を得たものです。