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西条の七草(愛媛県)-商標登録ドットコム™

西条の七草(愛媛県)

西条の七草ななくさは、愛媛県西条市で古くから食べられてきた、地域独自の七草文化です。

一般的に知られる春の七草といえば、1月7日(古代中国に由来するとされる人日じんじつの節句)に7種類の若菜を「七草粥ななくさがゆ」として食べ、一年の邪気を払い、その年の無病息災を願う風習です。
しかし西条の七草は、地域の暮らしや信仰とも深く結びついており、正月や節句の行事食として親しまれてきました。

西条の七草とは

西条では、西条の風土で育つ在来野菜の若菜を中心に、郷土の七草の風習として受け継がれています。
七草を使い、七草粥、七草雑煮、七草汁などを作り、食べるのが習慣です。
西条の七草粥は、一般的な春の七草粥よりも味が濃く、野菜の旨みがしっかり出る調理法であることも特徴です。

西条地域は水が豊富で、「うち抜き」と呼ばれる石鎚山系からのきれいな自噴水があり、安定した地下水温のため、冬でも野菜がよく育つことが古くから知られています。
在来の葉物野菜が多く、家庭菜園で育てる文化も深く根づいており、正月行事として、また春の訪れを祝うことからも地元の野菜を使う風習が受け継がれてきました。

西条の七草は、地元の七草の収穫を全国に拡販し、正月の七草の風習に合わせて出荷する体制が形成されました。

春の七草

西条市で古くから食べられてきた七種類の野菜の総称で、地域によって多少の違いはありますが、一般的に七草は次の7種類の若菜とされています。

最近では「春の七草」は、正月になるとスーパーの野菜売り場でも売られています。
普段食べる野菜の若芽もあれば、普段は食べない野草もあります。

セリ(芹)

セリは湿地や田んぼのあぜ道などの、水気の多い場所に自生する多年草です。
野菜として売られるセリは、これを栽培したものです。
細い茎が群生し、切れ込みのある葉を広げるとともに、根もおひたしや鍋物などで食すことができます。爽やかな香りが強く、古くから香味野菜として利用され、白い可憐な花を咲かせます。

ナズナ(薺)

ナズナはよくある野草、雑草として知られますが、大根の仲間です。
別名「ぺんぺん草」といわれるのは、ハート形の実が三味線のバチのように見えることからの擬音です。
道端や畑に普通に見られる越年草で、ロゼット状の葉から、早春に細い茎を伸ばし、白い小さな花を咲かせます。

ゴギョウ(御形)

ふわふわの微細な綿毛を表面のもつ葉が特徴の、ハハコグサ(母子草)です。 春には黄色い小さな花を咲かせます。 葉は草餅の材料としても利用されてきました。

ハコベラ(繁縷)

一般名はハコベ、どこにでも見られるナデシコ科の雑草です。 細い茎が地面を這うように伸び、白い星形の花を咲かせます。都会の庭や菜園などにも広く自生します。

ホトケノザ(仏の座)

七草のホトケノザは、正式名がコオニタビラコで、タンポポを細くしたようなキク科の植物です。 ロゼット状の葉を広げ、黄色い花を咲かせます。
春先に、紫色の唇形の花を咲かせるシソ科のホトケノザとは別の野草です。

スズナ(菘)

スズナとは、かぶのことで、丸い根を持つアブラナ科の野菜です。
古くから神事にも使われ、「鈴菜」は神を呼ぶ鈴に由来するとされています。

スズシロ(蘿蔔)

スズシロは、ダイコンのことです。
白く長い根と、青々とした葉をもち、七草では「汚れのない白さ」を象徴する植物とされています。

七草は、一般的にはこれら7種をいいますが、地域や家庭により、菜っ葉の種類が変わることもあります。

西条の七草は、固定された7種ではなく、土地の野菜を組み合わせた文化として伝わってきましたが、正月用にはこれら7種をパックに詰めて出荷しています。

春の七草レシピ
えひめ未来農業協同組合「春の七草レシピ」 https://ja-ehimemirai.or.jp/order/recipe/202107recipe.pdf

地域団体商標「西条の七草」

登録第5034883号
登録日:平成19(2007)年 3月 30日
商標:西条の七草
商標「西条の七草」
権利者:えひめ未来農業協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第31類 愛媛県西条市産の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)

えひめ未来農業協同組合の取り組み

えひめ未来農業協同組合(JAえひめ未来)では、通常の農協の活動のほか、地域の特産品として、地域の農産物を使った七草文化の継承と、全国へのPR・販売促進などを行ってきました。

七草セットの販売を、毎年1月上旬に直売所で行うほか、七草粥の紹介、七草の意味や食べ方のレシピによる紹介、全国の流通ルートへの地域農家の葉物野菜の出荷支援などを行っています。
2026年には13戸の農家が約14ヘクタールで七草を栽培し、収穫作業は鮮度を保つために大みそかから開始。延べ1万人が出荷作業を行い、約77万パックを全国に出荷しました。

地域イベントで七草粥を提供したり、高齢者施設や学校との連携で七草行事を支援することもあり、JR伊予西条駅前などで西条の七草の販売、七草がゆのふるまいを行い、無病息災や豊作を願う春の七草の風習を広める活動の実績もあります。


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