丹波篠山黒豆(兵庫県)
丹波篠山黒豆は、兵庫県東部の京都に近い山間部、盆地特有の気候風土で育つ大粒種の黒大豆です。
お正月のおせち料理に、また年間を通じての煮豆用として重宝され、味と品質で全国に誇る丹波篠山の特産品です。
兵庫県東部に位置する丹波篠山市は、大阪・神戸からも近い、歴史ある城下町と豊かな里山風景が印象的な町です。
篠山城跡や河原町の古民家街並みと、四季折々の豊かな農産物に特色があり、観光地としても人気です。
名産のイノシシのぼたん鍋、日本六古窯の「丹波焼」で知られ、中でも「丹波篠山黒豆」は徳川幕府へ献納されていた記録もあり、黒大豆発祥の地として古くからの栽培の歴史があります。
丹波篠山黒豆は、百粒重が80gと大豆の中では世界一の大きさで、昼間の気温は高く夜間は冷涼という内陸盆地特有の気候と、年度質の土壌が特有の風味の味を生み出し、丹波篠山市は黒大豆の日本一の産地となっています。
丹波篠山黒豆の歴史
丹波篠山黒豆は江戸時代には栽培の記録があり、1730年(享保15年)の「料理網目調味抄」には、すでに「くろ豆は丹州笹山の名物なり」と記されています。
丹波篠山市は、京都を近くに控え特色ある独自の野菜や農作物が多く、黒大豆、黒枝豆、山の芋、丹波松茸、丹波栗、丹波茶などが栽培されてきました。
黒大豆「丹波黒」の栽培面積は、1960年(昭和35年)の10haから2019年(令和元年)には777haにまで増えています。
丹波篠山にはいい意味での農村共同体の風習が残されており、「堀作」といわれる栽培システムや、共同防除、施設の共同利用などの助け合いの風土が引き継がれてきました。
丹波篠山の日本農業遺産
丹波篠山市農業遺産推進協議会(丹波篠山市、JA丹波ささやま、県丹波県民局、市認定農業者連絡協議会など)では、「丹波篠山の黒大豆栽培~ムラが支える優良種子と家族農業~」が令和3年に「日本農業遺産」の認定を受けています。
降水量が少なく、用水が不足するため、一部の農地にはあえて配水しない「犠牲田」を設け、犠牲田の土を堀り上げて乾田化する「堀作」と、高い畝をつくる「高畝栽培」により黒大豆を育てる栽培法。
さまざまな形質を持つ黒大豆から、各農家でよい種を選び出し、特に江戸時代末期から明治時代にかけて優良な種子を選抜して栽培を奨励したことで、現在では丹波篠山市黒大豆優良種子生産協議会へと発展した種子選抜法。
官民あげて丹波篠山地域全体が「丹波黒」を大切に育て、全国ブランド化していきました。
地域団体商標「丹波篠山黒山」
登録第5428768号
登録日:平成23(2011)年 7月 29日
商標:丹波篠山黒豆

権利者:丹波ささやま農業協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第29類 兵庫県篠山市産の黒大豆
丹波ささやま農業協同組合の取り組み

丹波ささやま農業協同組合 https://www.ja-tanbasasayama.or.jp/
丹波ささやま農業協同組合では、黒大豆をはじめ、特色ある農産物を数多く生み出してきました。
全国で大豆の生産面積が減少する中においても、丹波篠山市では栽培面積を広げ、安全性の高い農産物や、地域の特色ある伝統野菜などが、消費者や食品関係者、飲食店などからも注目されています。
JA丹波ささやまの直営店「特産館ささやま」では、丹波黒大豆入りおかき、丹波黒醤油などの特徴あるオリジナル商品も取りそろえ、オンラインショップでは、黒豆や山の芋などの丹波篠山の名産品も購入することができます。
丹波篠山特産品カタログも制作しています。
農産物・特産品直売所「味土里館」では、米工房、米粉で作ったパンコーナー、丹波篠山牛の肉・コロッケ等の加工品コーナー、地酒コーナーなどの、丹波篠山の特産品をそろえたファーマーズマーケットが人気です。

