会津山塩(福島県)
「会津山塩」は、磐梯山の麓にある大塩裏磐梯温泉の源泉から、太古の海水を含む温泉を煮詰めて取り出した天然の山塩です。
会津山塩とは?
会津山塩は、大塩裏磐梯温泉の源泉から作られ、この源泉は日本列島を形作る造山運動の時代の地層「グリーンタフ」に閉じ込められた太古の海水を含み、高温の地下水に溶け出したものであることがわかっています。
海水成分は海水から変質し、海水が塩化ナトリウムを90%超も含むのに対し、大塩裏磐梯温泉の成分では77%となっています。
一方で、カルシウムは海水の7倍の2.19%、カリウムは海水の5倍の0.42%、マグネシウムは海水の1.・5倍の0.43%と、ミネラルを多く含有し、特殊な泉質の温泉となっています。
海水から塩を結晶化する海塩では、1リットルの海水には23gの塩を含むのに対し、会津山塩は16.5gです。
天然の海水からとれる海塩よりもさらに、ミネラル分を多く含む風味豊かな太古の山塩が、会津山塩なのです。
会津山塩の歴史
会津山塩の歴史は、平安時代初期の弘仁年間(810年~824年)に遡ります。
弘法大師(空海)が岩を割り、塩泉が開湯され、製塩が開始されたとされています。
村では塩作りが盛んになり、江戸時代には会津藩のもと、1805年(文化2年)には約404tもの製造を記録し、会津藩に納められました。
戊辰戦争、そして塩の専売制度などにより、途中、製造が中止されることもありました。
会津山塩が復活したのは、2005年(平成17年)。
山塩の試験製造が開始され、2007年(平成19年)には12名の出資者により「会津山塩企業組合」が設立されました。
本格的な会津山塩の製造が開始され、2017年には生産倍増計画のため、工場や社屋が移転されました。
現在は、会津山塩を料理に使い、素材の風味を生かした希少な調味料として調理人に使われています。

会津山塩企業組合 https://aizu-yamajio.com/
会津山塩ができるまで
会津山塩ができるのは、大塩裏磐梯温泉の泉質によるものです。
会津山塩企業組合が所在する、福島県耶麻郡北塩原村大字大塩のように、「塩」の付く地名が多いことがわかるでしょう。
山塩を作るには、まずは温泉神社の参道脇にある源泉から、温泉水をくみ出してタンクで運び出します。
温泉水を薪窯で4~5日かけて、塩分濃度が20%くらいになるまで煮詰めます。
高濃度の温泉水をさらに煮詰めると、やがて結晶となり沈殿する生塩を、網で丁寧にすくいあげる塩取りの作業を行います。
採れた山塩には水分が含まれるため、脱水機にかけた後、自然乾燥により水分を飛ばします。
不純物は目視でとり除きかれ、瓶や袋に詰めて出荷されます。
地域団体商標「会津山塩」
登録第5984681号
登録日:平成29(2017)年 9月 29日
商標:会津山塩

権利者:会津山塩企業組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 福島県耶麻郡北塩原村の大塩裏磐梯温泉地区の温泉水を煮詰めて製造した食塩
会津山塩企業組合の取り組み
会津山塩は、生産量がわずかのため販売数量が限られ、注文してから待つ状況になることも多く、人気が絶えません。
会津山塩企業組合では、会津山塩の使用、販売を行う事業所と覚書を取り交わし、基準通りに「会津山塩」が使われている商品に「認定シール」を貼ることとしています。

会津山塩企業組合 https://aizu-yamajio.com/
認定店には「承認木札」が掲げられ、認定商品には「会津山塩認定シール」が貼られます。
会津山塩企業組合のウェブサイトには、会津山塩承認店リストを掲載しています。
会津山塩企業組合では、挽きたて会津山塩(ミル瓶入り)、会津山塩あめ、会津山塩柚子あめ、会津山塩ようかん、会津山塩せっけん、会津山塩ポークカレー、会津山塩ところてん、会津山塩ラーメンなどのさまざまな商品開発を行い、販売しています。

