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栃木三鷹(栃木県)-商標登録ドットコム™

栃木三鷹(栃木県)

「栃木三鷹」は、1955年(昭和30年)に品種開発され、栃木県大田原市周辺で栽培されてきた、唐辛子品種とその製品です。
昭和初期からこの地域では唐辛子栽培が行われ、戦後には貿易輸出品となるまでに発展しました。

香辛料として古くから利用されてきた唐辛子の辛味は、カプサイシン(capsaicin)という成分で、品種により辛さが異なります。

唐辛子の歴史

唐辛子は、ピーマンやシシトウと同じナス科のトウガラシ属にあたる植物で、中南米が原産地といわれています。
紀元前8000~7000年にはすでに、ペルー中部の山岳地帯で栽培され、メキシコでもこのころから栽培されていたことがわかっています。

1492年、インドの「コショウ」を手に入れる目的でスペインの港を出航したコロンブスは、西インド諸島を発見し、ここをインドと信じて、原住民が利用していた辛い赤色の果実を、コショウであると思い自国へ持ち帰りました。

当初は観賞用として栽培された唐辛子でしたが、香辛料としてはおよそ400年ほど前から利用され、次第にスパイスとして利用されるようになりました。

唐辛子が日本に伝来したのは、室町時代後期の16世紀後半、ポルトガルから長崎にもたらされたといわれています。

栃木三鷹の誕生と歴史

とうがらしの郷づくり推進協議会
とうがらしの郷づくり推進協議会 https://hotcity-ohtawara.jp/


かつて日本では、唐辛子栽培が盛んでした。
北関東で本格的に栽培が開始されたのは昭和初期とされ、東京のカレーメーカーとの契約栽培がそのきっかけでした。
東京・新宿でカレー粉用唐辛子の製造販売を行いその後に吉岡食品工業を興した吉岡源四郎氏は、武蔵野周辺で栽培していた唐辛子の生産拡大のため、栃木県に拠点を移し、那須周辺の農家との契約栽培に踏み切りました。

第二次世界大戦で中断していた唐辛子栽培は、戦後に外貨獲得のために奨励され、主要な輸出品目となったのです。
唐辛子の新品種「栃木三鷹」が誕生したのは、1955年(昭和30年)のことです。
八房系と呼ばれる品種から分離して誕生した、辛みと香りが強く、収穫量も多い「栃木三鷹(栃木改良三鷹)」は、一味唐辛子、七味唐辛子の原料となる唐辛子の主要品種となりました。

海外でも人気を博したこの品種は、貿易輸出品として戦後日本の高度経済成長とともに発展し、栃木三鷹の発見により、大田原の唐辛子栽培は飛躍的に増えました。
箒川を望むなだらかな高台の佐久山地区での栽培が特に盛んで、唐辛子の実が赤く色づく10月頃になると真っ赤な畑が面に広がっていたのです。

唐辛子栽培の全盛期は昭和30年代で、昭和38年頃には全国で年間約7000tもの生産量を誇り、海外にも輸出され、大田原市は全国一の生産量となりました。

唐辛子の収穫

唐辛子は、7月中旬〜8月中旬にかけて、青唐辛子、葉唐辛子が収穫されます。
赤唐辛子は10月~11月頃頃に収穫され、ハサミで実を一つずつ摘み取るか、赤く熟したものを株ごと引き抜き、乾燥したうえで出荷されます。

乾燥唐辛子は、汚れを落とし、陰干しして乾燥させます。
一味唐辛子、七味唐辛子の製品にするまでには、栃木三鷹の粉を鉄釜で焙煎することで、芳醇な香りと旨味をより引き出します。
弱火でじっくりと焙煎することで、辛味、香り、旨味のバランスを引き出して製品化されます。

大田原の唐辛子復活へ

1970年(昭和45年以)以降の円高の影響で、大田原をはじめ全国の唐辛子産業は、輸出が困難になり、国内に流通する唐辛子は中国など海外産が主流となりました。
また高度経済成長による産業構造の転換で、手間のかかる大田原市の唐辛子栽培は衰退していきました。

平成になって、大田原市観光協会は観光資源として、歴史的背景がある「唐辛子」に着目し、「とうがらしの郷大田原」を復活させるため、吉岡食品工業の協力も仰ぎ、唐辛子畑の風景を復活させるプロジェクトを開始しました。
大田原市観光協会大田原商工会議所が中心となって、2006年(平成18年)には、大田原市内の酒造会社、飲食店、小売業者、観光者、生産農家らにより「大田原とうがらしの郷づくり推進協議会」が発足。

大田原市内小中学校への唐辛子苗の配布、学校菜園の栽培、「大田原とうがらし生産者の会」「とうがらしの郷づくり推進協議会」のを立ち上げを行い、「とうがらしの郷」の復活を目指し、2019年7月には唐辛子生産量日本一に復活したのです。

地域団体商標「栃木三鷹」

登録第6717888号
登録日:令和5(2023)年 7月 18日
商標:栃木三鷹
商標「栃木三鷹」
権利者:大田原商工会議所
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類 栃木県大田原市地域で生産された三鷹品種のとうがらしを使用したとうがらし粉

大田原商工会議所、大田原とうがらしの郷づくり推進協議会らの取り組み

大田原商工会議所、大田原とうがらしの郷づくり推進協議会らは「大田原とうがらしプロジェクト」として、市内の児童・生徒たちに唐辛子の苗を無料配布し、畑やプランター等への植え付けを市内の全小中学校で行っています。
小学校では、手作り七味づくりの体験学習授業を行うなど、唐辛子を使った街づくり、各種PR活動を行ってきました。

とうがらしの郷づくり推進協議会
とうがらしの郷づくり推進協議会 https://hotcity-ohtawara.jp/


市内の飲食店では、唐辛子を使った料理の試食会を開き、とうがらし焼きそばや、パン、ラー油、卵、みそ、カレー、酒、和菓子、醤油などの商品開発を行いました。
中でも、栃木三鷹を使った料理「さんたからあげ」は人気となり、大田原ブランドに登録されています。

栃木三鷹の唐辛子をモチーフにした「ピリカラ三兄弟」のキャラクターも制作し、専用シールで大田原産唐辛子を使用している商品に使用し、さらに大田原市のゆるキャラ「与一くん」を使ったマークも作成し、大田原ブランドをPRしています。

とうがらしの郷づくり推進協議会のウェブサイトや、パンフレット「Hot city OHTAWARA」も制作し、唐辛子商品取扱店マップ、店舗ごとの唐辛子新商品を紹介し、2022年には 「いちご一会とちぎ国体」への唐辛子プランター提供も行いました。

大田原産「栃木三鷹」唐辛子のPRのため、毎年11月には「とうがらしフェスタ」を開催しています。
辛子商品の販売や七味づくり体験などのイベントも行い、東京ドームで開催される「ふるさと祭り東京」にも出店するようになりました。

こうした「栃木三鷹」に関する一連の取り組みにより、2024年には、大田原とうがらしの郷づくり推進協議会農林水産大臣賞を受賞するなどの着実な実績をあげています。


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