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岩槻人形(埼玉県)-商標登録ドットコム™

岩槻人形(埼玉県)

岩槻人形は、ひなまつりの雛人形、端午の節句の五月人形をはじめ伝統的な技術、技法で制作される人形です。
埼玉県の岩槻は、江戸時代中頃より今日まで人形の製造を行ってきた、伝統的な技術・技法と材料を使用して作る、繊細で豊かな表情をもつ人形のふるさとです。
雛人形五月人形節句人形のほかにも、能や歌舞伎など伝統芸能に使われる浮世人形の製作も行い、人形の頭、手足、衣裳、小道具などが分業によって作られています。

岩槻人形の歴史

室町時代の1457年(長禄元年)、太田道灌が岩槻城を築いて以来、岩槻は城下町として栄え、江戸時代になると日光街道と中山道を結ぶ日光御成街道の宿場町として賑わいました。

日光東照宮の造営が行われた寛永年間(1634年~1647年)三代将軍徳川家光が、全国から優れた工匠を集めました。
日光御成街道の江戸から最初の宿場町であった岩槻は、周辺が桐の産地だったため、東照宮の造営に携わった工匠たちも多く住み着きました。
岩槻の工匠らが桐を使って箪笥などの製品を作るようになり、原料の桐粉が豊富なため、中には人形づくりをする者もいて、その技術を広めたといわれます。 

江戸時代には、商工業の発展とともに人形づくりも盛んに行われました。
平安時代に宮中の幼い姫たちが、紙や布、草などで作った人形で遊んで生まれたひな人形は、やがて厄払いなどの意味がこめられ、3月初めの節句のひな祭りの風習が、しだいに庶民の間にまで広まっていきました。
端午の節句は、奈良時代に病気や災厄を払うため、宮廷の菖蒲を飾る儀式から、鎌倉時代以降には武家に受け継がれ、江戸時代後期には、岩槻雛の元祖と言われている裃雛かみしもびなが作られるようになりました。

三月の節句、五月の節句に人形飾りが行われるようになったのも、この頃。糸あやつり人形からくり人形浮世人形から、子供たちの玩具、観賞用の衣裳人形、桐粉で固めた人形に溝を彫って衣装を着せる木目込人形なども作られるようになりました。

こうした岩槻人形の伝統が受け継がれ、「江戸木目込人形」、「岩槻人形」国の伝統的工芸品として指定され、岩槻城址公園など由緒ある史跡も多い岩槻は、生産量・生産額ともに日本一の人形の町として知られています。
2020年にはさいたま市岩槻人形博物館が開館し、岩槻に伝わる人形作りの技術、人形の美と歴史を紹介しています。

岩槻人形ができるまで

岩槻人形協同組合
岩槻人形協同組合 https://doll.or.jp/

岩槻人形は、現在も昔ながらの手仕事で作られています。
人形づくり分業で行われ、部分的に仕上がった製品を人形製造問屋で完成品に組み立てて出荷されます。

頭づくりは、特に熟練した腕を必要とする工程です。
桐粉としょうふ糊を練ったものを型で抜き、乾燥させてから目をはめ込み、何回も塗りを重ねて目鼻を小刃で切り出します。
上塗りをした後に磨いて艶を出し、細筆で眉とまつ毛を描き、頬に紅をさし、口紅を描きます。植毛をして結い、頭を作ります。

手足づくりは、型抜きをした桐塑で制作し、桐粉を何回も塗り重ねて乾かし、上塗りをして仕上げます。

胴づくりは、縛り固めたわら束に和紙を貼り、手足をつけて土台をつくり、衣裳つけを行います。
衣裳には西陣織などの織物が使われます。和紙を裏貼りして裁断し、部分ごとに仕立て、襟元を重ね。上着を着せます。

木目込人形では、胴の型抜きをし、これに布地を木目込む溝を掘り、丁寧に布地をつけていきます。

小道具づくりは、それぞれの道具を作り、組み立て。手描きでの絵付けなどを行います。

仕上がった頭、胴、小道具を人形製造問屋が組み立てて、全国の市場へ送り出されます。

地域団体商標「岩槻人形」

登録第5028377号
登録日:平成19(2007)年 2月 23日
商標:岩槻人形
商標「岩槻人形」
権利者:岩槻人形協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第28類 岩槻に由来する製法により埼玉県さいたま市岩槻区で生産された人形

岩槻人形協同組合の取り組み

当岩槻人形協同組合は、1915年(大正4年)に45軒の人形製造者により結成され、歴史と技術技法の伝承を行ってきました。

組合の三大行事として、春の「人形のまち 岩槻流しびな」、夏の「人形のまち 岩槻まつり」ジャンボ雛壇、秋の「人形供養祭」を開催し、節句文化の継承とPR、観光に官民挙げて取り組んでいます。

3月3日の前の日曜日には、子どもの無病息災を願う伝統行事「岩槻流しびな」が開催され、ひな形の原型とも伝わる「さん俵」を池に流す春の行事が行われます。

人形のまち岩槻まちかど雛めぐり
人形のまち岩槻まちかど雛めぐり https://hinameguri.com/


3月の「人形のまち岩槻まちかど雛めぐり」では、商家の雛めぐりが、駅前通り・市宿通り・一番街・中央通り・栄町・仲町・丹過・市役所通りの各商店街の参加店舗で行われ、人形が展示されます。

7~8月に開催される「人形の町岩槻まつり」では、人々が人形に扮した人形仮装パレードや、ジャンボひな段の飾り付けが行われます。

毎年11月3日には、人形供養も行われます。

岩槻では、四季を通じて人形にまつわるイベントや祭りが開催され、人形と行事の伝統を受け継ぐとともに、観光PRとして数多くの人を集めています。


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