加賀太きゅうり(石川県)
「加賀太きゅうり」は、果長22〜27cm、果径6〜7cmくらいの太キュウリで、果重が600gにもなる「加賀野菜」の一つです。
初夏から夏に旬を迎えます。
瓜に近い性質もありながら、きゅうり本来の風味があり、日持ちがするため、さまざまな料理に使われます。
金沢では、簡単に酢の物や浅漬けになどにして、シャキシャキした食感を楽しむほか、果肉が厚く柔らかいため、生食のほかにも煮物やあんかけ、炒め物などに適しています。

加賀太きゅうり(金沢市農産物ブランド協会) https://kanazawa-kagayasai.com/knowledge/cucumber/
加賀野菜とは?
加賀野菜には、加賀つるまめ、金時草、ヘタ紫那須、打木赤皮甘栗かぼちゃ、加賀れんこん、くわい、金沢せりなどの15品目(2026年現在)が認定されています。
加賀野菜はすべて昭和20年以前から栽培され、現在も金沢で栽培されている野菜です。
城下町・金沢では、「加賀百万石」の栄華を誇った前田家により、美術工芸や茶道などが武家文化として育まれてきました。
加賀藩には魚介類をはじめとする食材に恵まれ、特産野菜も栽培されて受け継がれ、やがて会席で提供される加賀料理が生まれました。
日本の近代化とともに加賀野菜の栽培も衰退し、生産農家も減少したものの、地方の伝統的な食文化や固有品種が見直され、2025年(令和7年)には「加賀料理」が国の登録無形文化財に登録されています。
石川県や、農協などの関係機関は、こうした背景から加賀野菜を受け継いで後世に伝るため、金沢市農産物ブランド協会を設立し、加賀野菜の生産・消費拡大と品質向上、PRを行っています。

加賀野菜リーフレット file:///C:/Users/benri/Downloads/%E5%8A%A0%E8%B3%80%E9%87%8E%E8%8F%9C%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88.pdf
加賀太キュウリの歴史
加賀太きゅうりは、1936年(昭和11年)年に金沢市の篤農家・米林利雄氏が、東北の短太きゅうりの種子を譲り受け、野菜農家に分けて栽培したことがきっかけで生まれたといわれます。
瓜に近い太きゅうりは、金沢節成りキュウリとの自然交雑により、もともとは三角形を帯びた断面形状から丸味を帯びた形になり、色も黄色から濃緑色へと変化して、現在の加賀太きゅうりとなりました。
直径は6cmから10cmにもなり、果肉は厚く、瑞々しく香ります。
現在では金沢市の砂丘地で栽培され、栽培方法は露地栽培からハウス栽培、温室栽培に変わり、地元や大都市圏へと出荷されています。
生食や炒め物などのほか、皮をむき、種をくり抜いて、挽肉やエビと煮込んだり、あんかけ料理やスープにして、冬瓜のようにとろみのある食感の料理にすることができます。
地域団体商標「加賀太きゅうり」
登録第5078473号
登録日:平成19(2007)年 9月 21日
商標:加賀太きゅうり

権利者:金沢市農業協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第31類 金沢市産の太きゅうり
金沢市農業協同組合の取り組み
金沢市農産物ブランド協会は、金沢市の特産である伝統的な農産物をPRし、生産と消費を奨励し、地元の伝統野菜をブランド化する活動をしてきました。
生産者、農協などの団体、行政のほか、流通業界や消費者が一体となり、運営されています。
加賀野菜のリーフレットやレシピ集を制作し、PRや販売に活用しています。

金沢そだち(金沢市農産物ブランド協会) https://kanazawa-kagayasai.com/kanazawa/
金沢には「加賀野菜」以外にも、金沢の風土にあった伝統的な農産物があり、金沢市の砂丘地で育つスイカ、トマト、大根など、一定の条件を満たすものを、「金沢そだち」として認証しています。
「加賀野菜」の品質とブランド維持のためには、登録販売店制度も導入しています。
加賀野菜を販売する店を登録し、広く加賀野菜をPRし、加賀野菜の生産奨励、消費拡大、ブランド力の向上を目的として、「加賀野菜ブランドシール」を使用してきました。

加賀野菜ブランドシール(金沢市農産物ブランド協会) https://kanazawa-kagayasai.com/brand_logo_information/
一定の要件を満たした登録店では、店内に登録証の掲示ができ、金沢市農産物ブランド協会ウェブサイトに掲載するとともに、加賀野菜に関するポスター、リーフレット等の販促グッズを使用して、PRや販売促進に活用することができます。

