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くわな鋳物(三重県)-商標登録ドットコム™

くわな鋳物(三重県)

「くわな鋳物」は、江戸時代の鋳物製造の伝統を今に伝え、三重県桑名市周辺で生産される鋳物製品です。
溶かした金属を鋳型いがたという型に流し込み、固める鋳造ちゅうぞうによりできあがった製品が鋳物です。
かつては神社仏閣の灯籠、梵鐘、鍋や釜、農機具などが鋳物で作られましたが、現在のくわな鋳物は、日用品電気・機械部品、デザイン性に富んだマンホールの蓋などの土木・建設用鋳物が主流となり、国内外に出荷されています。

鋳物の街・桑名市

桑名市は、三重県の北端、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の河口付近に位置し、長島温泉(ナガシマスパーランド)東海道の七里の渡しなどの観光スポットがある一方、西には養老山地を控えています。
「桑名の焼き蛤」は昔から名物として有名です。

名古屋や四日市にも近く、東海道五十三次の宿場町として昔から交通の便もよかったため、海岸や河口近くの住宅や田園地帯の近隣には製造業などの工場も立ち並んでいます。

くわな鋳物
くわな鋳物(桑名商工会議所) http://www.kuwana.ne.jp/m-imono/kwimono/

くわな鋳物の歴史

桑名の鋳物の歴史は、江戸時代に遡ります。
徳川家康の家臣・本多忠勝が伊勢国桑名藩の初代藩主となり、藩の奨励策として、鉄砲の製造が始まったとされています。
桑名には、朝廷より鋳物製造を許可された、三軒の鋳物師いものしがいたといわれ、全国各地の地名にも「鋳物師」の名が残っています。
桑名市には、鍋屋町、鍋屋堤(揖斐川右岸)の名が残り、このあたりが鋳物師の仕事場であったことがうかがわれます。

春日神社の青銅鋳物の鳥居は、高さ約7m、幅約6mもあり、鋳物で鋳造された名物の史跡となっています。
他にも、神社仏閣の灯籠や梵鐘、鍋、釜、農機具などが「くわな鋳物」の代表的なものでした。

伝統の鋳物の製作技法である、砂を使って造形する生型法は、豊富な天然砂を補給しながら鋳物を作る方法で、桑名近くで適した鋳物砂が採れたことにより、明治時代になると鋳物の大量生産が可能となりました。
「くわな鋳物」は、銑鉄を鋳造して鍋や釜、焚口、アイロンなどの日用品を生産するようになりました。

明治の後期になると、機械鋳物の製造も始まり、 埼玉県川口市とともに、大都市近郊の主要な鋳物産地として発展を遂げていくことになります。
戦時中は、機械部品用の鋳物が発達し、戦後は不足した日用品の製造を行うほか、1950年の朝鮮特需、戦後の高度経済成長の恩恵を受け、 鋳物製造工場をはじめ中京地区の工業地帯は活況を呈しました。
鋳物製造業者のほか、原料となる銑鉄や鉄スクラップ、鋳型を造形するための砂 ・木型・アルミ金型、燃料となるコークスなどを取り扱う事業者を含め、 鋳型の町・桑名では関連産業に多くの労働者が働いていたのです。
技術革新も進み、琺瑯ホーロー鋳物ボールベアリングは、桑名の鋳物産業が生み出した製品として知られています。

昭和の高度成長の最盛期には、年間20万トン以上の生産量を誇り、200以上もあった鋳物工場は、平成になると30前後にまで減少しています。
しかし技術、技能、ノウハウは脈々と 「鋳物の街くわな」の後継者に継承され、現在では、自動車部品、機械部品、電気部品などの鋳物製品や、橋の手すりやフェンス、街路灯、マンホールなどの建設・土木製品照明器具などの日用品に鋳物が使われています。
「七里の渡し」、「桑名の千羽鶴」、「ハマグリ」などの桑名をモチーフにしたマンホールの蓋は、カラフルなデザインが施され、目を楽しませる製品として有名です。

「くわな鋳物」の伝統を受け継いで、製品をアピールするため、桑名市役所・桑名商工会議所・三重県鋳物工業協同組合が一体となって、鋳物商品の開発・PRを行う取り組みが進められています。

地域団体商標「くわな鋳物」

登録第5735053号
登録日:平成27(2015)年 1月 23日
商標:くわな鋳物
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権利者:三重県鋳物工業協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第11類 三重県桑名市及びその周辺地域で生産された鋳物製業務用ガスコンロ
第21類 三重県桑名市及びその周辺地域で生産された鋳物製の釜・ごはん釜・調理用鉄板・鍋・フライパン,三重県桑名市及びその周辺地域で生産された鋳物製の皿・ビールジョッキ・茶碗,三重県桑名市及びその周辺地域で生産された鋳物製の蚊取線香燃焼容器,三重県桑名市及びその周辺地域で生産された鋳物製の手動式の家庭用かき氷製造機

三重県・桑名市役所・桑名商工会議所・三重県鋳物工業協同組合らの取り組み

鋳物の街くわな巡り
鋳物の街くわな巡り(桑名商工会議所) http://www.kuwana.ne.jp/m-imono/kwimono/


1940年(昭和15年)に設立された三重県工業研究所金属研究室では、鋳物企業への技術支援を行うと共に、新製品・新技術の研究開発にも、鋳物製造者とともに取り組んできました。
日本鋳造協会の鋳造カレッジでの技術指導、 技能検定「鋳造技能士」の国家資格取得にも支援を行っています。

鋳物生産技術競技会が、1956年(昭和31年)から鋳物工業の振興、鋳造技術のために開催され続け、さらに2007年(平成19年)からは埼玉県川口鋳物協同組合主催の「埼玉県鋳造技術コンクール」に参加して、技術交流を行っています。

2011年には、桑名市、桑名商工会議所、三重県鋳物工業協同組合「くわな鋳物新商品開発委員会」を立ち上げ、新商品の企画・開発を行ってきました。
その中から、ごはん釜、蚊やり器などの家庭でも使える実用性、デザイン性に富んだ商品も生まれ、鋳物製品を世に送り出し続けています。

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