商標登録.com > トピックス > 位置商標

位置商標 ≡ 記事一覧

お問い合わせ

位置商標

「位置商標」とは、図形等を商品等に付す位置が特定される商標のことです。
たとえば、「包丁の柄の中央部分の周縁に図形を付した商標」、「ゴルフクラブ用バッグの側面下部に図形を付した商標」などがあげられます。

「位置商標」の場合は、図形等を商品等の特定の位置に付するものであり、仮に図形等に色彩を付したものを「位置商標」として商標登録したとしても、独占的に使用することができる範囲は、「特定の輪郭を有する図形等」となります。
このため、商品等に使用する際には、必ずその輪郭を有する図形等で使用しないと当該「位置商標」を使用していることになりません。

登録事例

商標登録第5807881号

ジーンズのタグの位置商標

株式会社エドウィン

説明 : 商標登録を受けようとする商標(以下「商標」という。)は、標章を付する位置が特定された位置商標であり、ズボンの後ろポケットの左上方に付され、「EDWIN」の欧文字が表された赤い長方形のタブ図形からなる。なお、ポケット及びタブ図形のみの記載は、当該位置に付された標章を明示するための部分拡大図である。また、破線は、商品の形状の一例を示したものであり、商標を構成する要素ではない。


商標登録第5960200号

マヨネーズのパッケージの位置商標

キューピー株式会社

商標の詳細な説明 : 商標登録を受けようとする商標(以下「商標」という。)は、商標を付する位置が特定された位置商標であり、赤い太線からなる網の目状の図形を配した構成からなるものであり、商品包装の前面の上部約5分の2の部分に位置します。破線及び黒い実線部分は包装用フィルム袋に入った商品の一例を示したものであり、商標を構成する要素ではありません。


商標登録第6034112号

カップ麺の位置商標1
2

日清食品ホールディングス株式会社

商標の詳細な説明 : 商標登録を受けようとする商標(以下「商標」という。)は、標章を付する位置が特定された位置商標であり、商品包装の上方部の周縁に付された図形と、商品包装の下方部の周縁に付された図形とを組み合わせた図形からなる。なお、包装の破線は、商品の形状の一例を示したものであり、商標を構成する要素ではない。


商標登録第6034616号

店舗の位置商標1
2
3

山崎製パン株式会社

商標の詳細な説明 : 商標登録を受けようとする商標(以下「商標」という。)は、標章を付する位置が特定された位置商標であり、広告物としての店舗におけるガラス窓や壁面の上部に付された図形からなる。図中の黒い破線で囲んだ箇所が位置商標の位置を示している。この破線で囲んだ箇所以外は、店舗の形状等の一例を示したものであり、商標を構成する要素ではない。商標は、上から順に橙色、白色、赤色、白色、橙色の帯状の図形を組み合わせたものからなり、配色の割合は、上から順に橙色36.8%、白色2.7%、赤色41.3%、白色2.7%、橙色16.5%となっている。店舗を斜め左側からみた場合は図1に示す通り、店舗を正面からみた場合は図2に示す通り、店舗を斜め右側からみた場合は図3に示す通りである。なお、図の右下隅に表示されている番号は、図の説明用に表したものであり、商標を構成する要素ではない。


商標登録第6044632号

運動靴の位置商標

株式会社エスエスケイ

商標の詳細な説明 : 商標登録を受けようとする商標(以下、「商標」という。)は、標章を付する位置が特定された位置商標であり、靴の左側面に付された図形からなる。なお、靴の破線は、商品の形状の一例を示したものであり、商標を構成する要素ではない。

位置商標の出願手続の特則

位置商標について商標登録出願をする場合には、商標登録願の【商標登録を受けようとする商標】の欄の次に、【位置商標】と記載します。

【商標登録を受けようとする商標】の記載は、一又は異なる二以上の図又は写真によって、商標登録を受けようとする商標に係る標章を実線で描き、その他の部分を破線で描く等により、標章及びそれを付する位置が特定されるように記載します。
その際、商標記載欄には、商標登録を受けようとする商標に係る標章及びそれを付する位置を特定するための線、点その他のものを記載することができます。この場合、その線、点その他のものの記載によりどのように当該標章及びそれを付する位置が特定されるのかを【商標の詳細な説明】の欄に記載します。

位置商標を出願する場合には、商標のタイプの記載の下に【商標の詳細な説明】の欄を設けます。【商標の詳細な説明】の欄には、位置商標を構成する標章(文字、図形等)の説明と、この標章を付する商品等における位置(部位の名称等)についての具体的かつ明確な説明を記載します。
なお、商標記載欄に商標登録を受けようとする商標に係る標章及びそれを付する位置を特定するための線、点その他のものを記載した場合には、その記載によりどのように標章及びそれを付する位置が特定されるのかについても記載します。


■このページの著者:金原 正道(弁理士・金原商標登録事務所代表)

■最終更新日 2019-09-16 last update

Share: twitter facebook


pagebottom