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長崎カステラ(長崎県)
長崎県内には、和菓子屋、洋菓子屋をはじめ、カステラを取り扱う菓子店が多数あります。
お土産として、さらに全国的に出荷しています。
カステラは、天正年間ポルトガル人によって長崎に伝えられたといわれています。
以来、江戸時代、明治時代を経て水飴の使用を取り入れるなど、より日本人の食感に合うように改良が重ねられました。
しっとりとした風味と触感などに特徴がある長崎カステラとして、長崎県全域へと伝えられました。以来、長崎カステラの製法は全国へと広まり、多くの菓子業者が製造するようになりました。
しかしその過程で、こうした製法ではああっても、長崎とは関係のないカステラが、「長崎カステラ」として販売されるなどの状況もありました。しかも中には、本来の長崎カステラとは異なる品質のものも出回り、全国的なブランドに便乗する目的で「長崎カステラ」の表示がなされても、これに対抗することが困難でした。
しかし長崎県菓子工業組合が「長崎カステラ」を商標登録しようしても、登録できなかった経緯がありました。
地域団体商標制度を導入する商標法の改正で、地名と商品名を組み合わせた商標の登録が認められやすくなりました。長崎県菓子業界にとって、南蛮渡来のカステラは長崎銘菓として守るべきものです。
【地域団体商標】
商標登録第5003044号
登録日:平成18年(2006)11月10日
出願番号:商願2006-29546
出願日:平成18年(2006)4月1日
商標:長崎カステラ
権利者:長崎県菓子工業組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第30類:長崎県産のカステラ
地域団体商標の登録のため、組合員に呼びかけて、出願に必要な、長崎カステラに関するポスター、新聞広告、行パンフレット、お店のしおり・伝票、チラシ等の印刷物の収集などを行いました。
ブランドの継承・発展のため、長崎カステラ技術講習会を開催し、地域団体商標「長崎カステラ」の使用に関して、組合で定めた基準により認定審査会を実施するなど、ブランドの保護・振興にも力を入れています。認定審査に合格した者には、店頭に認証を示すポスター・商標使用許可書を掲示し、商品には認証シールを貼り付けして販売できるようにするなど、品質の管理にも気を配っています。