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本場結城紬(栃木県・茨城県)

本場結城紬は、茨城県結城市と周辺地域、栃木県小山市と周辺地域で生産される、結城地域由来の伝統技術で製造された紬織物のことです。

結城地方は、茨城県及び栃木県の鬼怒川沿いの広範囲に及びます。
伝統の技法による、真綿かけ、糸つむぎ、管まき、糸あげ、機延べ、図案作製、絣括り、染色、糊つけ、筬通し、機巻き、機織りの行程を経て作成される、本場結城紬は、国の重要無形文化財ともなっています。

元々この地方では養蚕が盛んで、農閑期には、農家の副業として紬が作られたのが始まりで、かつて鬼怒川は絹川と呼ばれていました。このような土地柄で作られる結城紬は、奈良時代から続く高級織物で元来は堅くて丈夫な織物でしたが、絣の精緻化に伴い糸が細くなり、現代の技術革新による細かい縞・絣を特色とした最高級品が今は主流となっています。
2010年には、ユネスコ無形文化遺産リストに登録されました。

結城紬には、平織と縮織の2種類があります。
平織は、真綿から指先でつむぎ出した撚りのない糸を、そのまま縦と横に使用した織物です。
縮織は、横糸1mの間に約2000回の強い撚りをかけて糊付けした撚糸を使い、製織し、温湯の中でもみ込むことで撚糸の糊が溶けて横幅が縮み、表面がちりめん状になった織物です。

元来結城紬は、結城周辺の養蚕業で出される屑繭を使って作られていました。江戸時代中期から福島県作られる真綿も使用するようになりました。現在は原料の99%を福島県産の入金真綿が占めています。
繭は重曹を加えた湯で煮込み、柔らかくした後にぬるま湯の中で1枚の真綿を作ります。
真綿をさらに両手で広げ、器具にからみつけ、その端から糸を引き出して、真綿を細く捻るようにしてまとめ糸にします。
糸を決められた長さと本数に揃え、経糸(たていと)を作り、経糸を枠に巻き付け、図案に従って竹のへらで墨をつけていきます。縛った部分には染料が入らないので色がつかず、無染色の部分の組み合わせで絣模様ができあがります。
また、墨付けをした部分に直接染料で色をつけてゆく、すり込みという技法も開発されました。
この後、下糊付け、綛揚げ、機のべ、墨付け。絣くびり、たたき染め、タテ絣の糊付け、柄合わせ、本糊付け、前結び、掛糸掛けなどの数々の工程を経て、機織り機によって、タテの絣糸と地糸を張力をかけて、男巻きに巻きつけます。
結城紬を仕立てる前には、湯通し(糊抜き) をしなければなりません。これによって、結城紬本来の軽くて、柔らかな風合いになります。

【地域団体商標】
商標登録第5026150号
登録日 平成19年(2007)2月16日
出願番号 商願2006-38107
出願日 平成18年(2006)4月25日
商標 本場結城紬
権利者 本場結城紬卸商協同組合、茨城県本場結城紬織物協同組合、栃木県本場結城紬織物協同組合
【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
第24類:茨城県結城市及びその周辺地域並びに栃木県小山市及びその周辺地域産の結城地域由来の伝統の技術で製造された紬織物

130年以上前の1887年から、結城物産織物商組合による反物の検査が開始され、現在は、機屋(織り元)が指定日時に反物を本場結城紬検査協同組合に持ち込んで、検査を受けるという体制になっています。

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